衆院選で過労死ラインの2倍超 埼玉県職員10人が平均167時間の残業
衆院選で過労死ライン2倍超 埼玉県職員の残業問題 (10.03.2026)

衆院選で過労死ラインの2倍超え 埼玉県職員の深刻な残業実態

埼玉県選挙管理委員会および県市町村課の選挙担当職員10人が、衆議院議員総選挙(2月8日投開票)の前後1か月間において、平均で167時間もの残業を強いられていたことが判明しました。この事実は、3月10日に開催された埼玉県議会特別委員会において、県人事課が明らかにしたものです。

過労死ラインを大幅に超過した労働環境

調査対象となった期間は1月10日から2月10日までの32日間で、職員10人の残業および休日労働時間を詳細にまとめました。その結果、10人中8人が100時間を超える残業を記録し、うち4人は200時間を突破するという異常な状態でした。特に、20歳代の主事は237時間もの残業を行っており、これは労災認定の基準とされる「過労死ライン」(直近1か月間の残業が100時間など)の2倍以上に相当します。

県の対応と説明責任

埼玉県は通常、特別な事情があった場合でも、過労死ラインを残業時間の上限として設定しています。しかし、今回の事例ではこの上限を大きく超える事態が発生しました。県人事課は「選挙期間が短く、事前準備が十分にできなかったため、残業が増加してしまった」と釈明しています。この説明からは、選挙業務の過酷さと計画的な人員配置の難しさが浮き彫りになっています。

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さらに、上限を超過した職員に対しては、健康管理の一環として医師による面談を実施する方針が示されました。これは、過重労働が職員の心身に与える影響を最小限に抑えようとする措置ですが、根本的な解決策には至っていないとの指摘もありそうです。

選挙業務の負担軽減が急務

今回の報告は、民主主義の根幹を支える選挙管理業務が、職員の健康を犠牲にして成り立っている現実を露呈しました。選挙期間中の業務量の適正な配分や、十分な人員確保が喫緊の課題となっています。県としても、今後同様の事態を繰り返さないための具体的な対策を講じることが求められるでしょう。

過労死ラインを大幅に超える残業は、単なる数字の問題ではなく、職員の命と健康に関わる重大な問題です。選挙という国家的なイベントを円滑に運営するためには、それを支える人々の労働環境の改善が不可欠であることを、この事例は強く訴えかけています。

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