鳥取市長選で深沢義彦氏が歴史的な4選を達成、新顔候補2人を退ける
2026年3月29日に行われた鳥取市長選の投開票結果が明らかとなり、無所属現職の深沢義彦氏(73)が、無所属新顔で前市議の柳大地氏(35)と、無所属新顔で元市経済観光部長の大田斉之氏(64)を破り、戦後の市政史上初めてとなる4回目の当選を果たしました。当日の有権者数は14万7577人で、投票率は36.27%となり、前回選挙の30.67%から上昇する結果となりました。
12年ぶりの三つどもえ選挙戦、組織的な選挙活動が勝利に貢献
今回の市長選が三つどもえの争いとなったのは、深沢氏が初当選を果たした2014年以来、実に12年ぶりのことです。深沢氏は自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党の各県組織、そして連合鳥取などの推薦を受け、組織的な選挙戦を展開しました。さらに市議会の大半からも支援を得て、党派を超えた支持固めに成功しました。
深沢氏は選挙戦において、「市政は順調に力強く前進している」と、3期12年にわたる実績と経験を強調しました。公約の柱として、JR鳥取駅周辺エリアの再整備事業を掲げ、「民間投資を促し、地域経済の活性化を図る。駅周辺から市の全域へにぎわいを広げ、住み続けたいと思ってもらえる元気なまちにする」と力強く訴えました。
厳しい選挙情勢を乗り越え、全面的な支援体制が構築
陣営側は、全国的に地方選挙で現職が落選するケースが相次いでいる状況を踏まえ、「大変厳しい選挙になる」との危機感を示しました。そのため、電話作戦などを徹底して組織を固め、支持基盤の強化に努めました。自民党鳥取県連会長の石破茂前首相も、「今まで通り勝てるほど甘くない」と陣営を引き締め、数十社に上る企業を訪問したり、街頭演説でマイクを握ったりするなど、全面的な支援活動を行いました。
新顔候補2人の挑戦も及ばず、市政刷新の訴えは届かず
一方、柳大地氏はSNSを活用した発信と街頭での訴えに力を入れ、若さや既存のしがらみのなさをアピールして市政の刷新を訴えましたが、支持を広げるには至りませんでした。大田斉之氏は集会や演説会などで有権者との直接対話を重視し、38年間の市職員としての経験も強調しましたが、これも勝利には結びつきませんでした。
この選挙結果は、人口18万人を割る県庁所在地である鳥取市において、現職の実績と経験が有権者に評価されたことを示しています。深沢氏の4選は、市政史上初の快挙として記録に残ることとなりました。



