鬼頭茉衣選手、アジア大会へ「ゾーンに入る」心の成長を語る
鬼頭茉衣選手、アジア大会へ心の成長を語る

鬼頭茉衣選手、アジア大会へ向け「心の成長」を誓う

今秋に開催される愛知・名古屋アジア大会のボクシング女子65キロ級日本代表に内定している鬼頭茉衣選手(株式会社カネヨシ)が、読売新聞中部支社でインタビューに応じました。昨年11月の全日本選手権で優勝を果たした鬼頭選手は、故郷の愛知県で行われるアジアの大舞台から世界への飛躍を誓っています。

前回アジア大会の悔しさを糧に

鬼頭選手は、2023年の中国・杭州アジア大会での初戦敗退について、「後悔が大きく、いつもの自分が出せたら結果は変わっていた」と振り返ります。この経験から、「自分は緊張しいで、メンタルが強くない」という弱点を自覚し、精神面の強化に取り組んできました。専門の先生を付けて心技体のバランスを整え、自信を築いてきたと語ります。

「ゾーンに入る」境地への挑戦

インタビューの中で、鬼頭選手は「ゾーンに入る」という言葉に言及しました。「手順を踏めば、その領域に近づける。心は目に見えないけど、確かにあって成長できる」と感じていると説明します。試合前のメンタル作りを意識し、現在は良好な状態を維持できていると話しました。

ボクシングを始めたきっかけ

鬼頭選手がボクシングを始めたのは高校生の時でした。それまでバスケットボールをやっていたものの、「協調性がない」と感じ、個人競技を探していたところ、テレビでボクシング番組を見て「これだ」と直感したそうです。「性格的にボクシングは向いてるな」と思い、その日のうちにジムに入会しました。

試合中の痛みと日常生活

試合中の痛みについては、「気が張って、アドレナリンが出ているから痛くはない」と語ります。試合後には痛みを感じることもあるものの、リング上では痛みを意識しないそうです。日常生活では、栄養士の指導のもと、食生活に力を入れています。

  • 豚肉、牛肉、鶏肉、魚をローテーション
  • 生野菜と加熱野菜の両方を必ず摂取
  • 食費がかかるが、ボクシングのためと割り切っている

トレーニングと将来の目標

昨年から採点基準が変わったことを受け、戦い方を変更し、反復練習で体に染み込ませていると説明しました。将来の目標については、「ここまで頑張ってきたから、金メダルを取りたい」と力強く語り、五輪での金メダル獲得が人生を変えると聞いていると付け加えました。

選手プロフィール

鬼頭茉衣選手は愛知県みよし市出身で、豊明高校3年でボクシングを始めました。2023年杭州アジア大会に出場し、昨年12月には「ダイセンアリーナ西尾」で行われた全日本社会人選手権女子65キロ級で優勝しています。得意なパンチは左フックで、身長166cm。歴史好きで、中京大学大学院では1960年代の米国スポーツ選手について研究しました。

壁を乗り越える喜び

元フィギュアスケーターの本郷理華氏は、鬼頭選手との対談を通じて、「すべてが決まる一瞬に自分の力を出し切ることの難しさ」を感じたと述べています。練習では完璧でも本番で力を発揮できないことはよくあるが、その壁を乗り越えた者だけが得られる喜びがスポーツの醍醐味だと語りました。鬼頭選手の前向きな姿勢に感銘を受け、アジアそして世界の頂点を目指す努力が実ることを願っています。