サンロッカーズ渋谷のマスコット・サンディー、マスコット総選挙で迷走から復活へ
りそなBリーグ2025─26シーズンの「マスコット・オブ・ザ・イヤー2025─26」が始まった中、B1サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)の公式マスコット「サンディー」が、過去の連敗に落胆し、一時は参加辞退を表明した。しかし、チーム主将の励ましを受けて自信を取り戻し、新たな形での参加を決意した。
過去の連敗に揺らぐエンターテイナーの自信
マスコット・オブ・ザ・イヤーは、B1からB3までの公式マスコット51体が参加するファン投票イベントで、今回で9回目を迎える。サンディーは過去に最高2位を記録し、第8回まですべて5位以内を維持していたが、過去3回は連続で5位に留まり、前回は1位に約10万票の差をつけられた。この結果が、エンターテイナーとしての自信を揺るがせた。
取材に対し、サンディーは「実は、あんまり乗り気じゃない…」と明かし、活力のない様子を見せた。チームが今季終了後に本拠地を移転し、「渋谷」の名で戦う最後のシーズンであるにもかかわらず、意気込みが感じられない状態だった。
主将の一言が転機に 独自プロジェクトで復帰
投票初日の3月19日、サンディーは正式に「参加辞退」を表明した。しかし、その後、クラブから連絡があり、サンディーが活力を取り戻したことが伝えられた。その背景には、チームの主将で日本代表の要であるジョシュ・ホーキンソンの励ましがあった。
ホーキンソンは「順位は関係ない。世界一のエンターテイナーになるのが、サンディーだ」と声をかけ、田中大貴や山内盛久選手らも叱咤激励した。これを受けてサンディーは、「確かに。順位じゃない…。みんなを笑顔にするのがボク」と気持ちを切り替え、独自プロジェクト「100万人笑顔宣言」を立ち上げた。イベント期間中、コートやSNSを通じて多くの人を笑顔にしようと決意した。
強力なライバルたちと自分らしい戦い
マスコット・オブ・ザ・イヤーには、過去に1位を3回獲得した千葉ジェッツの「ジャンボくん」や川崎ブレイブサンダースの「ロウル」、宇都宮ブレックスの「ブレッキー」、アルバルク東京の「ルーク」など、強力なライバルがひしめく。しかし、サンディーは「ボクが一番、色白」と独自の魅力を強調し、順位にこだわらず自分らしく戦う姿勢を示した。
サンディーの魅力は、キレのあるダンスやコミカルな動きだけでなく、臨機応変な対応力にも現れている。2025年12月のホーム試合では、ショットクロックのトラブルで試合開始が遅れ、会場の熱気が冷めかけた際、即興で踊って雰囲気を盛り上げた。このプロ根性は、「世界一のエンターテイナーなら、そうする」という自負から来ている。
渋谷での最後のシーズン、笑顔を届ける決意
SR渋谷は今季、本拠地を渋谷区の青山学院記念館から移転するため、「渋谷」の名で戦うのは残り数試合となった。サンディーは「一瞬、一瞬を目に焼き付ける」と特別なシーズンを心に刻み、ファンのために全力を尽くすことを誓った。
投票は4月5日までインターネットのイベント特設サイトで行われ、1日1回、1~3番目の3体に投票できる。結果は5月下旬のシーズン表彰式で発表される。サンディーは1位を目指さなくても、笑顔の花を満開にすることで、オンリーワンの高みを目指す。



