自転車のハンドルに荷物をぶら下げて走行は危険!NITEが注意喚起
自転車ハンドルに荷物ぶら下げは危険 NITE注意

歩道の段差にタイヤが引っかかり、危うく転倒しそうになった経験はないだろうか。新年度が始まり気温も上昇し、通勤や通学、レジャーで自転車を利用する機会が増える季節となった。自転車は手軽な移動手段である一方、大きなけがにつながる危険も潜んでいる。製品評価技術基盤機構(NITE)は、乗車前に確認すべき4つのポイントを挙げ、安全運転を強く呼びかけている。

アンケートで明らかになったヒヤリハット事例

NITEは今年3月、全国の15歳から89歳の男女782人を対象にアンケートを実施し、自転車での単独事故やヒヤリハット経験を調査した。その結果、以下のような回答が多く寄せられた。

  • 車道から歩道に移動する際、歩道の段差や縁石に引っかかった
  • 車輪にものが挟まった
  • ブレーキが利きにくく、ぶつかりそうになった
  • 雨、雪、路面凍結で滑った
  • 側溝や溝にはまった

これらの事例は、日常的な注意不足や点検不足が原因となっているケースが多い。

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過去5年間の事故データ分析

NITEは2021年から2025年までの間に受け付けた製品事故情報の中から、自転車に関する事故299件を詳細に分析した。リコール対象製品による事故を除いた結果、事故発生時の状況として多かったのは以下の事象である。

  • 異物が挟まる・接触するなどして前輪がロックした
  • 走行中にハンドルがロックした
  • フレームが破損した
  • 前輪が外れた

これらの事故は、適切な点検を行っていれば防げた可能性が高い。

事故防止のための4つのポイント

NITEは自転車事故を防ぐために、以下の4点を確認するよう呼びかけている。

1. 車輪への巻き込みの恐れがないか確認する

泥よけが曲がっていると、車輪に巻き込まれる恐れがある。変形や外れがないか、定期的にチェックすることが重要だ。また、ハンドルや手首に買い物袋や傘などをぶら下げていると、走行中に車輪に巻き込まれてロックし、転倒する危険性が高まる。特に買い物帰りなどに注意が必要で、荷物は必ずカゴに入れるか、リュックサックなどを使用するよう心がけたい。

2. ブレーキの利き具合を確認する

自転車から降りた状態でブレーキレバーを握り、車体を前後に動かしてブレーキの効きを確かめる。ブレーキが効かないまま走行すると、思わぬ事故につながる。さらに、ハンドルに荷物をぶら下げたり、ブレーキなどの整備が不良だったりすると、道路交通法違反となる可能性もあるため、日頃からの点検が欠かせない。

3. チェーンの状態を確認する

自転車のチェーンは走行するにつれて徐々に伸び、たるみが生じる。走行中にチェーンから異音がする場合、たるんだチェーンがチェーンケースなどに接触している恐れがある。また、チェーンがさびていると劣化が進行し、もろくなって切れる可能性もある。チェーンが伸びたり、さびがひどい場合は、早めに自転車販売店などに相談することを推奨する。

4. 車輪やハンドル周り、ペダルのゆるみやがたつきを確認する

工具を使用せずに簡単に車輪を取り外せるクイックレリーズ方式を採用した自転車もある。このタイプは、車輪を適切に取り付けていないと走行中に外れることがあるため、特に注意が必要だ。取扱説明書などを確認し、正しい方法で固定するよう心がけよう。

実際に発生した重傷事故の事例

NITEは実際に起きた重傷事故の事例も紹介している。

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  • 事例1:10代の男性が自転車で走行中、泥よけが前輪に巻き込まれ、車輪がロックして転倒。泥よけの固定ねじが外れていた可能性が指摘されている。
  • 事例2:10代の男性が下り坂を走行中、前輪が外れて転倒。前輪のクイックレリーズの固定が緩んだ状態で走行していたことが原因と推定される。

これらの事例からも分かるように、ちょっとした点検不足が重大な事故につながる。NITEは、乗車前の簡単な点検を習慣づけることで、多くの事故が防げるとしている。暖かくなり自転車に乗る機会が増える今こそ、安全運転を心がけたい。