群馬県内企業の防災意識調査、8割が危機感もBCP策定は1割に留まる
群馬企業の防災意識調査、BCP策定は1割のみ

群馬県内企業の防災意識、高い認識も具体的対策に課題

群馬経済研究所(前橋市)が実施した県内企業を対象とした防災に関する調査で、自然災害を日常的に意識している企業が約8割に達する一方、事業継続計画(BCP)を策定している企業はわずか1割程度であることが明らかになりました。この結果は、災害への危機意識が高まっているものの、実際の備えや具体的な対策が十分に進んでいない現状を浮き彫りにしています。

調査概要と回答企業の内訳

同研究所は昨年10月、群馬県内に所在する968社の企業を対象に防災意識に関するアンケート調査を実施し、そのうち197社から有効回答を得ました。調査対象は県内の多様な業種・規模の企業を含み、地域全体の傾向を把握することを目的としています。

自然災害への意識と具体的な対策の実態

自然災害に対する日頃からの意識について尋ねたところ、「意識している」と回答した企業が18.8%、「ある程度意識している」が59.4%となり、両方を合わせると約8割の企業が何らかの形で災害を意識していることが分かりました。特に意識されている災害の種類では、「地震」が最も多く、次いで「大雨・洪水」「台風」「落雷」「大雪」の順となっています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

しかし、実際に防災対策を講じているかという質問に対しては、「講じていない」または「あまり講じていない」との回答が48.3%に達し、半数近くの企業が十分な対策を取っていない実態が明らかになりました。対策を取らない理由としては、「自然災害は意識しているが、発生の可能性は低い」が45.9%で最多となり、続いて「金銭的に余裕がない」(40.5%)、「どう対策すればよいか分からない」(36.5%)などが挙げられました。

事業継続計画(BCP)の策定状況とその背景

災害発生時に重要な業務を継続し、早期復旧を図るための計画であるBCPの策定状況では、「策定済み」と回答した企業は11.7%に留まり、「策定していない(予定なし)」が55.3%で半数を超える結果となりました。この背景には、「群馬は災害が少ない」という認識や、過去に大規模な被害を経験した企業が少ないことが影響していると考えられます。

専門家の指摘と今後の課題

群馬経済研究所は調査結果を受けて、「県内企業では自然災害への意識は一定程度浸透しているが、具体的な対策には結び付いていない」と指摘。BCP策定を含めた防災対策の強化が喫緊の課題であるとしています。また、同研究所は県が実施する「群馬県BCP策定支援プロジェクト」などの支援制度を活用することで、企業の防災力向上が図れると期待を示しました。

この調査は、災害リスクが高まる現代において、企業が単に意識を持つだけでなく、実践的な備えを進めることの重要性を改めて示すものと言えます。地域全体の防災力を高めるためには、行政と企業が連携し、具体的な対策を推進していくことが不可欠です。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ