東京電力は14日、福島第二原子力発電所(福島県楢葉町・富岡町)において、2024年12月に核セキュリティー上重要な区域でネットワーク障害が発生し、約2時間にわたり必要な監視ができなかったと公表した。公表が事態発生から1年5カ月後となった点について、東電は「防御措置の脆弱性解消の確認を得るまでに時間がかかった」と説明している。
障害の詳細
東電によると、カメラによる監視やセンサーによる侵入探知が常時要求される区域で、12月13日午前3時ごろ、センサーとモニターの連動が停止し、監視カメラの操作卓からの操作も不能となった。午前5時ごろに別の装置へ切り替えて監視を再開し、午前6時ごろに不具合機器を再起動して正常状態に復旧した。
原因と影響
妨害破壊行為などの痕跡は確認されず、不審者や不審物も発見されなかった。核物質防護上の理由から、具体的な場所や設備内容は非公開とされている。その後、問題の設備は交換された。
東電の評価
東電は自社の公表基準に基づき、本件を「設備の中規模な機能不全」を含む、重大度が2番目に高い「核物質防護上の影響がある事案」に分類している。
原子力規制庁の判断
一方、原子力規制庁は、不審者が確認されなかったことや東電の事後対応に問題がなかったことから、本件を「重大な事案」には該当しないと判断した。また、防御措置が脆弱な状態で情報を公開すると犯罪や不正行為に悪用される恐れがあるため、公表時期についても問題はないとしている。



