山梨・扇山の山林火災が36日目に完全鎮火 約396ヘクタール焼失、消防隊員1人軽傷
山梨県上野原市と大月市にまたがる標高1138メートルの扇山で発生した大規模な山林火災が、発生から36日目となる2026年2月12日午後1時、ついに完全に鎮火しました。両市が同日、正式に鎮火を発表し、長期にわたった消火活動に終止符が打たれました。
消火活動中の事故で消防隊員が軽傷
火災対応にあたっていた上野原市消防本部の30代男性隊員が、消火活動中に足を滑らせて転倒し、打撲などの軽傷を負いました。隊員は速やかに治療を受け、現在は回復に向かっていると報告されています。この事故は、過酷な現場環境での消火作業の危険性を改めて浮き彫りにしました。
約396ヘクタールが焼失も建物被害なし
今回の火災による焼失面積は、約396ヘクタールに及びました。これは東京ドーム約84個分に相当する広大な範囲です。幸いなことに、住宅やその他の建物への直接的被害は確認されていません。火災発生当初、延焼が付近の住宅地に接近したため、一時的に一部住民に対して避難指示が出されましたが、1月18日までにすべて解除されています。
長期化した消火活動の経緯
火災は2026年1月8日、上野原市側で発生しました。その後、両市は消火活動を継続し、1月24日には鎮圧を発表していました。しかし、完全な鎮火までにはさらに時間を要し、最終的に2月12日まで延長されることとなりました。消防当局や関係機関は、複雑な地形や気象条件を考慮しながら、慎重な対応を続けてきました。
現在、消防や専門家チームが出火原因の詳細な調査を進めています。自然発火や人的要因など、様々な可能性が検討されており、今後の防火対策に活かすための分析が行われています。この火災は、山林保全と防災体制の重要性を改めて社会に問いかける事例となりました。



