老朽下水管の点検を3年に1回以上に強化 道路陥没事故防止へ改正法案が閣議決定
老朽下水管の点検を3年に1回以上に強化 改正法案閣議決定 (27.03.2026)

老朽下水管の点検頻度を強化 3年に1回以上に改正法案閣議決定

政府は3月27日、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を契機に、老朽化した下水道管の維持管理を強化するための下水道法や道路法などの改正案を閣議決定しました。この改正案では、配管の点検頻度を大幅に増加させ、腐食が特に進行している地点については「3年に1回以上」の点検を義務付ける方針を打ち出しています。

多角的な対策で地中空洞の発生を防止

災害や事故によって下水道が使用不能となる事態に備え、別のルートで下水を流すことができる「複線化」の推進も重要な施策として位置付けられています。さらに、国と自治体が管理や修繕の面で緊密に連携する新制度を創設し、多様な対策を組み合わせることで、地中の配管周辺での空洞発生を抑制し、早期発見につなげることを目指しています。

八潮市の事故は、県が管理する下水管が硫化水素によって腐食したことが直接的な原因でした。現在、下水道を管理する自治体向けの基準では、硫化水素による腐食の恐れがある場所の点検頻度は「5年に1回以上」と定められています。政府は、改正法が成立した後に政省令を改正し、「3年に1回以上」という新たな基準を確立する予定です。

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配管の健全度区分を新設 緊急措置段階も明確化

改正案では、配管の損傷や劣化の状況を判定する「健全度」の区分も新たに設定されます。具体的には、鉄筋が広範囲にわたって露出しているなど、最も深刻な状態を「緊急措置段階」と分類し、部材の損傷が確認される状態を「早期措置段階」とします。これらの判定結果に基づいて、緊急改修や空洞調査を迅速に実施することを求め、安全性の確保を図ります。

この一連の措置は、老朽化が進むインフラの維持管理を強化し、市民の安全を守るための重要な一歩です。政府と自治体が連携して取り組むことで、同様の事故の再発防止に努めるとともに、持続可能な下水道システムの構築を目指しています。

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