東日本大震災から15年、行方不明者2519人に 昨年は骨から女児1人を特定
東日本大震災の発生から11日で15年となるのを前に、警察庁は3月9日、被害の状況を発表しました。最新のデータによると、行方不明者は前年から1人減って2519人となりました。一方、死者数は昨年から1人増加し、1万5901人に達しています。
14年ぶりの身元特定 津波で行方不明の女児
死者数が増加した背景には、昨年行われた重要な身元特定がありました。津波で行方不明になっていた岩手県山田町の山根捺星(なつせ)さん(当時6歳)が、2023年2月に宮城県内で発見された骨の一部から、DNA型鑑定などを通じて2025年10月に特定されたのです。
この特定により、捺星さんは震災発生から実に14年ぶりに家族の元に戻ることになりました。2025年10月16日には、宮城県南三陸町志津川で、南三陸署長から母親の千弓さんに遺骨が手渡される様子が確認されています。捺星さんの兄である大弥さんも同席し、長い時を経ての再会が実現しました。
都道府県別の被害状況
警察庁が発表した都道府県別の死者数は以下の通りです:
- 宮城県:9545人
- 岩手県:4675人
- 福島県:1614人
- 茨城県:24人
- 千葉県:21人
行方不明者数については:
- 宮城県:1213人
- 岩手県:1106人
- 福島県:196人
- 千葉県:2人
- 青森県:1人
- 茨城県:1人
現在も身元が判明していない遺体は、岩手県で47人、宮城県で6人に上ります。これらの遺体についても、継続的な身元特定作業が進められています。
震災から15年、継続する捜索と特定作業
東日本大震災から間もなく15年を迎えますが、行方不明者の捜索と身元特定の作業は現在も続いています。捺星さんのケースのように、発見から特定までに2年半を要する場合もあり、時間のかかる作業であることが改めて浮き彫りになりました。
警察庁は、行方不明者の家族に対する支援を継続するとともに、新たな技術や手法を導入しながら、残る2519人の行方不明者の捜索と特定に全力を尽くす方針です。震災の記憶が風化しつつある中でも、被害者とその家族への支援は今後も重要な課題となっています。



