草加市立中央図書館に中高生の新たな居場所「LIBCHILL」が誕生
埼玉県草加市立中央図書館の一室に、中高生が放課後に自由にくつろげる居場所「LIBCHILL(リブチル)」が4月2日、正式にオープンしました。このスペースは、図書館の集会室を改装して設けられ、若者たちが気軽に集い、交流できる場を提供しています。
自由な空間で若者の交流を促進
「LIBCHILL」は、「Library」(図書館)と「chill out」(のんびりくつろぐ)を組み合わせた名称で、その名の通り、中高生がリラックスして過ごせる環境を目指しています。広さ約50平方メートルの室内には、テーブルや椅子が配置され、漫画やボードゲームが用意されています。さらに、横になってくつろげるマットスペースも設けられ、多様な過ごし方が可能です。
利用時間は、祝日を除く木曜日と金曜日の午後4時から7時半まで。市内外の中高生なら誰でも自由に利用でき、おしゃべりや飲食も許可されています。この取り組みは、東京のNPO法人カタリバと協力しながら、仮オープン期間を経て体制を整えてきました。
若者の図書館離れを解消する試み
草加市立中央図書館では、若年層の利用が極端に少ないという課題があります。市民1人当たりの年間資料貸出数を見ると、12歳以下は約6冊、23歳以上は約3冊であるのに対し、13歳から22歳はわずか1.2冊にとどまっています。図書館側は、「LIBCHILL」を通じて、若者に図書館をもっと身近に感じてもらい、利用促進を図ることを目指しています。
運営には、大学生などのボランティア9人が登録。家に居たくない、学校の友達と合わないなど、居場所に悩む中高生を受け入れるユースセンター的な機能も持たせています。運営ボランティアの一人、独協大学2年の吉田麻莉さん(19)は、「私自身、中学時代に友達が少なかった経験があります。明るく、のびのびと自由に過ごせる場所にしたい」と語っています。
利用者から好評の声
3月下旬の仮オープン日には、早速7人の中高生が集まり、ボードゲームを楽しむ姿が見られました。市内の高校に通う遠藤颯人さん(17)は、「家や学校以外の新たな居場所って感じです。これまでの図書館と違って自由に過ごせるし、お金もかからないのがいい。知らない人同士でもあっという間に仲良くなれるので、1人でも入りやすい」と笑顔で話しました。
「LIBCHILL」の開設は、図書館が単なる本の貸し出し場所から、地域コミュニティの核として進化する一例です。若者たちが安心して過ごせる場を提供することで、社会参加や交流の機会を広げる効果が期待されています。
問い合わせは、草加市中央図書館(電話048-946-3000)まで。



