佐賀県立大学の早期開学に向け、知事が経済界の要望と県民理解の重要性を訴える
佐賀県議会は20日、本会議を開き、代表質問が実施された。焦点となったのは、県が2029年春の開学を目指す佐賀県立大学に関する議論である。質問に立った3会派の各議員からは、大学の役割や設置に対する懸念など、関連する質問が相次いだ。
知事の答弁:経済界からの早期開学要望と協力体制を強調
山口知事は、県立大学を「人材育成や地域のシンクタンク機能を持つ知の拠点」と位置づけ、早期開学に向けて準備を進める考えを明確に示した。代表質問では、大学設置に反対意見があるとの指摘に対し、知事は「経済界などが早期の開学を強く求めている」と答弁。さらに、協力する事業所が230か所を超えていることを説明し、地域経済界からの期待の高さを強調した。
県民理解の浸透に向けた広報戦略
別の議員からは、県民への理解浸透について問われると、知事は「大学の数が少なく、進学時の選択肢や学び直しに限界があるといった佐賀の特殊事情を広報したい」と述べた。この発言は、佐賀県における高等教育機会の不足を背景に、県立大学の必要性を県民に伝える広報活動の重要性を浮き彫りにしている。
予算案に盛り込まれた事業費の詳細
現在開会中の県議会定例会に上程されている2026年度一般会計当初予算案には、大学施設の設計や教員の公募、高校生に向けた広報などを行う事業費として、4億2600万円が計上されている。この予算は、早期開学に向けた具体的な準備段階に入っていることを示しており、以下の項目を含む。
- 大学施設の基本設計と詳細計画の策定
- 教員採用のための公募活動と選考プロセス
- 高校生や地域住民を対象とした広報キャンペーンの実施
全体として、佐賀県立大学の早期開学は、経済界の要望と県民の理解を両輪に、着実に準備が進められている。今後の進展に注目が集まる。



