2025年春に首都圏の私立大学および私立短期大学に入学した学生の「受験から入学までの費用」が過去最高を記録したことが、7日に東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で明らかになった。自宅生では164万7883円(前年度比3万902円増)、下宿生では235万3983円(同3万9202円増)となり、いずれも過去最高額を更新した。
調査の概要
調査は2025年5月から7月にかけて、栃木県、埼玉県、東京都の3都県に所在する10大学・短期大学の保護者を対象に実施され、3613人から有効回答を得た。受験から入学までの費用の内訳として、自宅生は受験料と初年度納付金を計上。一方、下宿生にはこれらに加え、家賃、敷金・礼金、生活用品費が含まれている。
生活用品費と家賃の上昇が顕著
費用項目の中で特に上昇が目立ったのは生活用品費で、前年度比4.8%増の37万2000円となった。また、家賃も同4.2%増の7万1800円と上昇している。これにより、下宿生の毎月の仕送り額は前年度より3100円増加し、9万1600円となった。
1日当たりの生活費は660円
仕送り額から家賃を差し引いた金額を30日で割った1日当たりの生活費は660円で、これは過去最高だった1990年度の約4分の1の水準にとどまっている。この数字は、生活費の厳しさを浮き彫りにしており、学生の経済的負担が増大している実態が示された。
東京私大教連は、受験から入学までの費用が高騰している背景として、物価上昇や住居費の高止まりを指摘している。また、学生の生活費が長期的に低下傾向にあることから、奨学金制度の拡充や授業料の引き下げなど、早急な対策が必要だと訴えている。



