福井県立大学恐竜学部の新学部棟が完成、学生向け内覧会を開催
福井県立大学恐竜学部のメインキャンパスとなる「勝山キャンパス」(福井県勝山市)の学部棟が完成し、2026年3月30日に学生向けの内覧会が開催されました。同学部の1期生たちは、真新しい建物で過ごす新学期に向けて、期待に胸を膨らませていました。
隈研吾氏設計による地層をイメージした外観
学部棟は鉄筋コンクリート造の3階建てで、床面積は4183平方メートルです。東京オリンピックのメイン会場「国立競技場」などを手がけた建築家・隈研吾氏が設計を担当し、設備も含めて約42億4000万円をかけて福井県が整備しました。
外観は、恐竜の化石が発掘された「手取層群北谷層」の地層をイメージしたしま模様を採用しています。入り口を入るとまず目に入る「アブドミナルホール」は1階から3階まで吹き抜けになっており、「腹部」を意味するホール名の通り、恐竜の骨格を連想させる開放的な空間が広がっています。
化石研究に特化した充実の設備
1階には、化石の周囲の岩石を除去するための機器約20セットを備えた「化石クリーニング室」や、1メートルを超える大型化石をスキャンできるCT機器を設置した「CT解析ラボ」、図書室などが並んでいます。
2階と3階には、化石のCTデータなどを解析するパソコン約40台を置く「イメージングラボ」のほか、実験室や講義室、教員の研究室などが配置されています。これらの設備は、恐竜研究に特化した学びを深めるために設計されました。
1期生34人が新キャンパスで学びを深める
恐竜学部は2025年4月に開設され、1期生34人が在籍しています。学生たちは1年次を永平寺キャンパス(永平寺町)で過ごし、2年次から勝山キャンパスに移ります。キャンパスに隣接する県立恐竜博物館での実習などを通じて、知識と専門性を磨いていく計画です。
内覧会には1期生27人が参加し、柴田正輝教授と河部壮一郎教授から学部棟の特徴について説明を受けました。1期生の学生(19)は「建物はとてもきれいで、実験室が充実しているので、これから実際に自分の手を動かすことでしっかり学びたい」と語りました。
地元・勝山市も学生生活を支援
地元の勝山市も、キャンパスの開設を歓迎しています。市内に居住することになる市外出身の学生向けに、賃貸住宅の家賃の助成や、キャンパスへの通学手段として車やバイクの維持費を補助するなどして、市内での生活を支援する取り組みを進めています。
この新学部棟の完成は、福井県が恐竜研究の拠点としての地位を強化する重要な一歩となりました。学生たちは、世界有数の恐竜化石産地である福井の地で、最先端の設備を活用した学びに取り組むことになります。



