群馬大学が情報学部に初の「女子特別枠」を新設、2028年度から導入へ
群馬大学は3月31日、情報学部の学校推薦型選抜において「女子特別枠」を新設することを正式に発表しました。この新制度は2028年度の入学者選抜から導入される予定であり、同学部における女子学生の比率向上を目指す取り組みとして注目を集めています。群馬大学が女子枠を設置するのは今回が初めての試みとなります。
定員枠の具体的な変更内容
同学部の総定員は170人のまま変更せず、学校推薦型選抜の定員を従来の50人から60人に増加させます。そのうち10人を新設の女子特別枠として割り当てる計画です。この調整により、同学部全体の多様性を確保しつつ、女子学生の受け入れを積極的に推進する方針が明確になりました。
女子学生比率の現状と課題
情報学部は2021年度に社会情報学部と理工学部電子情報理工学科を再編統合し、文理融合を掲げる学部として新設されました。前身である社会情報学部の女子比率を考慮し、当初は全体の入学者のうち半数を女子学生が占めると予想していました。しかし、2021年度から2025年度までの実績を分析すると、女子学生の割合は平均34.1%にとどまっており、目標には届いていない状況が明らかになりました。
大学側の見解と背景
群馬大学はこの問題について、「情報学部という名称から、理系の学部という誤った認識が先行している」と分析しています。さらに、「文系理系を問わず、学びの場には女性ならではの視点が必要不可欠です。男女のバランスの不均衡を解消し、より多様な環境を構築したいと考えています」と説明しました。この取り組みは、情報分野におけるジェンダーギャップの是正を目指す社会的な動きとも連動しています。
同学部では、情報技術と社会科学を融合させた教育を提供しており、多角的な視点を持つ人材の育成が求められています。女子特別枠の導入により、女性の参画を促進し、学術的な議論や研究の質的向上にも寄与することが期待されています。今後、具体的な選考方法や応募要件などの詳細は順次公表される見込みです。



