山口県立宇部西高校が108年の歴史に幕、最後の卒業式で生徒代表が涙の別れ
宇部西高校108年の歴史に幕、最後の卒業式で生徒代表が涙の別れ

山口県立宇部西高校が108年の歴史に幕、最後の卒業式で生徒代表が涙の別れ

今年度で閉校する山口県宇部市の県立宇部西高校で3月1日、最後の卒業式が行われ、3年生72人が思い出の学舎を巣立ちました。会場では閉校式も同時に実施され、1918年(大正7年)の創立以来、108年にわたる歴史に正式に幕が下ろされました。

農業・実業教育の伝統校が歩んだ歴史

同校は創立当初から農業をはじめとする実業系の指導を主眼とし、地域の産業人材育成に貢献してきました。1998年には山口県内で初めて総合学科を設置するなど、時代の変化に対応しながら生徒の個性を生かす教育を推進。これまでに1万人以上の卒業生を社会に送り出してきました。

しかし近年、志願者数の減少が続き、2024年度には新入生の募集を停止。地域の教育環境の変化を受け、108年の歴史に終止符を打つことになりました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

最後の卒業式で交わされた言葉

卒業式では藤村敦史校長が式辞を述べ、「最後の卒業生として誇りと自覚を持ち、素直な気持ちを忘れずにこれからの人生を歩んでほしい」と激励しました。閉校式では県教育委員会の繁吉健志教育長に対して校旗を返納し、長年の教育活動に正式に終了を告げました。

生徒代表は壇上で涙ながらに次のように語りました。「最後という言葉に、だんだんとこみ上げるさみしさと切なさを感じました。母校が閉校しても、私たちの思い出、学び、出会いは消えません。これらの経験は私たち一人一人の中で生き続け、これからの人生で背中を押してくれるはずです」。

県内51校で卒業式が一斉に実施

この日は山口県内の51の県立高校(分校を含む)で卒業式が一斉に行われました。宇部西高校の閉校は地域の教育史における大きな節目となり、多くの関係者に惜しまれながらの別れとなりました。108年間にわたって地域社会を支えてきた同校の歴史は、卒業生たちの記憶の中で今後も生き続けることでしょう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ