自転車の交通違反に反則金制度が導入 4月から「青切符」適用開始
道路交通法の改正に伴い、来月4月から自転車の信号無視や一時不停止などの交通違反に対し、反則金が科される「青切符制度(交通反則通告制度)」が新たに導入されます。この制度では、高校生を含む16歳以上の自転車運転者が違反を犯した場合、反則金を支払う必要があります。
昨年の人身事故の85%に違反が認められる
高知県警察交通企画課の調査によると、2025年に自転車が関係した県内の人身事故は152件発生し、そのうち129件(85%)で何らかの違反が認められました。違反の内訳を詳しく見ると、安全運転義務違反が74件と最も多く、交差点安全進行義務違反が18件、信号無視と通行区分違反がそれぞれ6件となっています。
県警交通指導課の説明では、2024年11月施行の改正道交法で自転車の飲酒運転やスマートフォン使用のながら運転が取り締まり対象となり、赤切符が交付されるようになりました。今回の改正では、ながら運転や信号無視などの違反に対して青切符を交付し、自動車と同様に反則金を科す仕組みが整えられます。
反則金の具体的内容と例外規定
反則の種類は約110種類にのぼり、これまで赤切符の対象だったスマートフォンの使用は反則金1万2000円に変更されます。信号無視と通行区分違反はそれぞれ6000円の反則金が科せられます。
ただし、通行区分に関しては重要な例外があります。「自転車歩道通行可」の標識や道路標示がある場合、また13歳未満や70歳以上の運転者、身体障害者などは歩道を通行しても違反にはなりません。この点は運転者にとって特に注意が必要な規定です。
県警が啓発動画を制作 高校生が出演して事例紹介
高知県警察は自転車の正しい乗り方と青切符制度の周知を図るため、啓発動画の制作を計画しています。この動画には高校生が出演し、実際に事故や違反につながる事例をストーリー形式で紹介する予定です。
撮影は4月以降に行われ、完成次第、県警公式YouTubeやX(旧Twitter)などのSNS、デジタルサイネージなどで公開されます。県警はこれらの媒体を活用して、広く県民に制度の内容を伝えていきます。
「自転車は車両」という認識の徹底を呼びかけ
県警交通管理調査官の浜川昌也氏は「自転車は歩行者ではなく車両です。信号や一時停止などの交通ルールを守って安全に乗ってほしい」と強調しています。この制度導入により、自転車運転者の交通ルール遵守意識の向上が期待されています。
県警では今後も継続的に啓発活動を展開し、自転車事故の減少と交通安全の確保に努めていく方針です。運転者には制度の内容を正しく理解し、日頃から安全運転を心がけることが求められています。



