「食パン電車」115系が山陰から姿消す、米子駅で特別駅弁で感謝のラストラン
食パン電車115系が山陰から引退、米子駅で特別駅弁販売

「食パン電車」115系が山陰から引退、米子駅で特別駅弁で感謝のラストラン

前面が真っ平らなユニークな形状から「食パン電車」と親しまれてきた旧国鉄型車両「115系」が、3月14日のダイヤ改正を機に山陰地方から完全に姿を消します。これに先立ち、JR米子駅では、走行写真をあしらった特別ラベルの名物駅弁「吾左衛門寿し」を販売し、長年地域の暮らしを支え続けた115系への感謝を込めて、ラストランを盛り上げる企画が行われています。

山陰初の電化を担った115系の歴史

115系は1982年、伯備線と山陰線・伯耆大山―知井宮(現・西出雲)間の電化に伴い、山陰地方で初めて導入されました。当時はディーゼル車が主流だった中で、普通列車の近代化を象徴する存在として活躍しました。当初は3両編成で運行されていましたが、2001年にワンマン運転に対応するため2両編成に変更されました。この改造により、中間車両に運転席が取り付けられ、常に下り側にある独特の前面デザインが生まれ、「食パン電車」として鉄道ファンから愛されるようになりました。

老朽化で新型車両に置き換え、駅員が企画した特別駅弁

現在、伯備線と山陰線では8編成計16両の115系が運行されていますが、車両の老朽化が進んだことから、JR西日本は3月のダイヤ改正を機に、これら全てを新型の227系に置き換えることを決定しました。これを受け、米子駅の駅員らが「ひっそりと引退するのはさみしい」と考え、特別な企画を立ち上げました。

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その一環として、米子駅の開業時から駅弁を販売する「米吾」の看板商品である「吾左衛門寿し」に、駅員が撮影した食パン電車の写真と「ありがとう115系~山陰路~」のメッセージを記した特別ラベルを施しました。この駅弁は、サバの押し寿司を昆布で巻いたもので、3月1日から米子駅2階の「おみやげ楽市」で販売されており、価格は1500円(税込み)です。

地域への貢献に感謝、ラストランをPR

JR西日本山陰支社の貴谷健史支社長は、2月26日の定例記者会見で、「115系を長年見守ってきた米子駅の関係者が企画したものです。ご愛顧いただいた皆さんにも、ラストランの思い出として味わっていただければ」と述べ、特別駅弁を通じて感謝の気持ちを伝えました。115系は、山陰地方の交通網を支え、多くの人々の日常に寄り添ってきた歴史的な車両であり、その引退は地域にとって感慨深い節目となっています。

この特別企画は、単なる商品販売ではなく、地域コミュニティと鉄道文化の結びつきを象徴する取り組みとして注目されています。115系のラストランは、3月13日に実施され、多くの鉄道ファンや地元住民が見送りに訪れることが予想されます。

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