高齢アルパカが歩行サポーターで元気に 宇都宮の商業施設引退後
高齢アルパカが歩行サポーターで軽やかな足取りに

高齢アルパカのラン、歩行サポーターで元気回復

栃木県宇都宮市の大型商業施設ベルモール(宇都宮市陽東6)で2024年までアルパカ広場の人気者だったアルパカのラン(雌、14歳)が、高齢のため広場を引退し、市内の別の場所で過ごしている。しかし、脚の不調で歩行が難しくなり、健康面の不安が浮上。そこで、ベルモール時代から世話をしている飼育員らが奔走し、アルパカ専用サポーターの開発につなげた。ランは軽快な足取りを取り戻し、元気に過ごしている。

ランの経歴と健康問題

ランは2011年10月にアルパカ広場で生まれ、人間の年齢に換算すると約72歳。広場では12歳くらいで商業施設を卒業し、市内の緑豊かな場所に移った。ランは生まれつき前脚が弱く、それをかばって右後ろ脚に負担がかかり、膝の関節が外れやすくなっていた。脚の違和感から座って過ごすことが多くなり、運動不足による体重増でさらに脚への負担が増す悪循環に陥っていた。

歩行サポーター開発の経緯

アルパカは馬と同じように歩いて腸を動かし、健康を維持する。健康寿命を延ばすには、人間以上に歩くことが重要とされる。これまでテーピングによる整復も行っていたが、皮膚への負担が大きく赤みが発生。高齢のため手術も難しく、犬を中心にキリンなどの大型動物のサポーターを製作してきたanifull(アニフル、岡山市)に相談し、専用サポーターの開発に着手した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

サポーターの特徴と効果

アニフルによると、膝周り45センチという大きめのサイズに対応しつつ、アルパカ特有の「座る動作」を妨げないように、柔軟性と固定力を両立させるのが課題だった。初期の試作品では座る時にずれ落ちることがあったが、腰ベルト一体型の構造にして解決。4月前半から着用を始め、少しずつ慣れさせている。

引退後も世話をするアルパカ広場飼育員の大峯且江さんは「多くの人に癒やしを提供してくれたアルパカが、少しでも長く健康に過ごせるようになって良かった」と喜ぶ。

今後の展望

膝の関節が外れて歩行に支障が出ることは高齢のアルパカに多く、山口県の動物園がクラウドファンディングで治療器具を作ったケースもある。大峯さんは「サポーターのような解決策が広まって、多くのアルパカが健康で過ごせるようになってほしい」と期待している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ