2025年運転免許自主返納件数が43万件超え、2年連続で増加傾向
警察庁は3月19日、2025年に運転免許証が自主返納された件数が43万5067件に達したと発表しました。この数字は前年と比較して7153件の増加を示しており、2年連続で返納件数が増加していることが明らかになりました。
75歳以上の返納が全体の約6割を占める
特に注目すべきは年齢層別の内訳です。75歳以上の運転者による免許返納件数は26万915件で、前年比では4001件減少したものの、全体の約60%を占める割合となっています。この年齢層の返納が依然として高い水準を維持していることがデータから読み取れます。
高齢ドライバー事故を契機とした社会的関心の高まり
警察庁の統計によれば、75歳以上の免許保有者数は2025年末時点で835万427人に上ります。2019年に東京・池袋で発生した高齢ドライバーによる死亡事故を契機として、免許返納に対する社会的関心が大きく高まりました。当時は過去最多となる60万1022件の返納が記録されており、安全意識の向上が数字に反映されています。
近年では、高齢ドライバー向けの交通安全講習の充実や、返納者に対する公共交通機関割引制度の拡充など、自主返納を促す環境整備が進められています。これらの施策が、返納件数の増加傾向に一定の影響を与えていると考えられます。
警察庁関係者は「運転免許の自主返納は、本人の安全意識の高さを示すとともに、社会全体の交通安全に貢献する重要な行動です」とコメントしています。今後も、年齢を重ねても安全に移動できる社会の実現に向けた取り組みが続けられる見込みです。



