NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が公表した調査結果によると、2025年度におけるひきこもり状態にある本人の平均年齢は36.9歳となり、過去10年間で4.2歳上昇したことが明らかになった。この調査は、ひきこもりの家族を対象に実施され、家族の高齢化が進行し、親亡き後の生活に対する不安を訴える声が多く寄せられている。同団体は、行政による支援の強化を強く求めている。
調査の概要と結果
調査は2025年12月から2026年1月にかけて、ひきこもりの家族278件を対象に行われた。2015年度の調査では、ひきこもり本人の平均年齢は32.7歳だったが、今回の調査では36.9歳に上昇。一方、親を含む家族の平均年齢は66.3歳で、2015年度の62.8歳から3.5歳上昇した。このデータは、ひきこもり問題が長期化し、家族全体の高齢化が進んでいる現状を浮き彫りにしている。
家族の切実な声
自由記述欄には、本人の親やきょうだいから多くの切実な声が寄せられた。「年金だけでは食べさせていくのが精いっぱい」「親亡き後につながりを持てる人がいない」といった記述が目立ち、経済的・社会的な支援の必要性が痛感される。
専門家の指摘
同団体の日花睦子共同代表は、「自治体では若者への支援施策の一環としてひきこもり支援が行われるケースが多いが、若年層だけの課題ではなくなっている」と指摘。さらに、「家族が高齢化する前に地域や支援とつながっておくことが重要だ」と訴え、早期の支援体制構築の必要性を強調した。
この調査結果は、ひきこもり問題が決して若者だけの問題ではなく、中高年層にも広がり、家族全体の高齢化とともに深刻化していることを示している。今後の行政による包括的な支援策が求められる。



