雲海観測の難しさ 真っ白な画面の先にある景色とは 筑波山
雲海観測の難しさ 真っ白な画面の先にある景色とは

茨城県のニュース お空のみたか 予報士記者の気象雑話 〈雲の海を追う 筑波山観察記〉(2)真っ白な画面 その先は?

雲海観測の挑戦

雲海を追って毎日、筑波山の山頂まで登るのは現実的ではない。そこで頼ったのが、茨城県つくば市が女体山山頂に設置しているライブカメラだ。「雲海が見えるかどうかは、簡単に確認できる」と考えていたが、すぐに判断が難しい画像が多いことに気付いた。

画像の分類方法

奥の方が光っていたり、街並みがぼやけていたりする。雲海は霧の一種。眼下の街並みがぼんやりと見えるときは「弱い雲海」に分類することにした。画面越しに雲海が見えたときは「1」、確認できなかったときは「0」。どうしても判別できない画像には「999」の符号を付けた。画面全体が真っ白で何が起きているのか不明な日だ。

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真っ白な画面の正体

筑波山ケーブルカーを運行する筑波観光鉄道の広報担当、伊川薫さん(29)に現地の状況を尋ねた。ライブカメラで真っ白に見えても、実は「少し霧やガスがかかっている程度」だという。画面越しに感じた「真っ白で何も分からない状態」とは少し異なるようだった。伊川さんによると「雲の中にすっぽり覆われている感じ」なのだという。雲海の中にいるのとも「少し違う」らしい。「999」にはどんな意味があるのか、もう一度考えてみる必要がありそうだ。

観測結果と予測の難しさ

寒暖の差が激しく、空気が沈み込みやすい春は見えやすい-。そんな予想を立てていたが、観測を始めた3月に雲海が確認できたのは8日間で、「999」も8日間あった。「雲海は日によって偶然見えるもの。予測するのはなかなか難しいと思いますよ」。伊川さんの言葉通り、数字を眺めていても、真っ白な画像をのぞき込んでいるかのように結論が見えてこなかった。

(気象予報士・布施谷航)

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