長野・泰阜村の高原ロードレース、暑さと急坂を乗り越える達成感が魅力
泰阜村高原ロードレース、暑さ急坂の達成感

標高700メートル前後の長野県泰阜村の高原を駆け抜けるマラソン大会「第28回ふれあいの里高原ロードレース」(中日新聞社後援)が、8月30日に村総合グラウンドを発着点として開催されます。真夏に行われる数少ない大会であり、その代名詞は「暑い」「きつい」です。実行委員会の松下芳夫会長は「走りきったときの達成感は想像以上」と語り、挑戦者を募っています。

コースの特徴と魅力

この大会の特徴は、山の高低差を生かしたアップダウンの激しいコースです。最大標高差約160メートルの起伏に富んだ10キロコースのほか、6キロや比較的なだらかな3キロコースがあり、男女や年齢別など計16部門で競います。

人気の10キロコース

特に人気なのは10キロコースです。松下会長は「10キロなのに、ハーフマラソンを体験したかのよう」とそのきつさを表現します。難所はゴール直前の急な上り坂ですが、泰阜保育所の園児がポンポンや旗を持って声援を送ります。「つい歩きたくなってしまうが、子どもたちの応援で最後まで走りきれる」と参加者は語ります。

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ユニークな賞とおもてなし

各部門の1~6位を表彰するほか、出場者の中で最も年齢が高い人に贈られる「高齢者賞」や、最も遠くから訪れた「遠来賞」といったユニークな賞も用意されています。

ゴール後は村総合グラウンドで、村内産の冷えたスイカやキュウリなどが振る舞われます。昨年の参加者は、完走後「もてなしなど、村民の温かさが心に残る」と話していました。松下会長は「おいしい野菜と緑の景色を満喫してもらい、村民の温かさに触れてもらいたい」と述べています。

参加要項

参加料は各コース4千円、小中学生2千円、ファミリー3千円。申し込みはパンフレットの用紙を郵送するか、インターネットで行います。7月10日まで受け付けています。

箱根駅伝経験者が語る練習法

昨年、大会のゲストランナーを務めた、箱根駅伝出場経験がある中川村の桃沢大祐さん(33)に、長距離を走るための練習方法や心構えを聞きました。

桃沢さんは昨年の大会を「正直、きつかった」と苦笑しながら振り返ります。猛暑の8月に山間部の高低差が激しいコースを走る大会は「めったにない」といいます。

上り坂が多いコースのため「普段から呼吸が苦しくなることに慣れておくことが必要」と説きます。坂をダッシュする練習方法もありますが、「まずは習慣にしやすい簡単なことから」と、エレベーターではなく階段を使うことを例に挙げます。

他にも、環境づくりが肝心で「絶対に走ることから逃げられないようにするのが良い」と語ります。箱根駅伝常連校の山梨学院大陸上競技部に所属した桃沢さんは入学当初、2軍でありながら3軍の練習にも参加して練習量を増やしました。それがスピードアップにつながり、箱根駅伝出場がかなったといいます。

一般のランナーには、会社の同僚に「今日からジョギングで通勤する」と宣言したり、ランニングチームに入ったりして、練習環境を整えることを勧めています。

走ることに攻略法はなく「毎日、走り続けることが走れるようになるための1番の近道」と断言。「せっかく走るなら、完走後のやみつきになる爽快感や達成感を味わって」と話しました。

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