兵庫県竹野海岸で大量のホタルイカが漂着、「身投げ」現象の可能性
兵庫県豊岡市竹野町の竹野海岸で12日、大量のホタルイカが打ち上げられているのが見つかりました。この現象について、ホタルイカに関する著作がある水中写真家の阿部秀樹さん(69)は、産卵に伴う「身投げ」と呼ばれる現象との見方を示しています。
「身投げ」現象とは
阿部さんによると、「身投げ」は、産卵のために海岸近くに移動してきた雌のホタルイカが打ち上げられる現象を指します。通常、陸地近くで急激に水深が深くなる富山湾(富山県)などで雌の成熟個体に見られる現象ですが、竹野海岸のように深海から離れた場所で発生することは珍しいとのことです。
阿部さんは、今回のケースについて「産卵のため移動してきて衰弱し、風などの影響で打ちあげられたのだろう」と推測しています。ホタルイカは胴長約5センチで、11日夜から12日朝にかけて打ち上げられたとみられています。
珍しい現象に専門家が注目
阿部さんは、水中写真の撮影のために竹野町に滞在中にこの現象に遭遇しました。ホタルイカの生態に詳しい専門家として、このような事例を直接観察する機会は貴重だと述べています。
竹野海岸での大量漂着は、地元のたけの観光協会なども注目しており、自然現象として記録されています。ホタルイカは春先に産卵期を迎えることが知られており、この時期の漂着はその生態と環境要因が複雑に絡み合った結果と考えられます。
阿部さんはさらに、気象条件や海流の変化がホタルイカの漂着に影響を与えた可能性にも言及しています。今後の調査を通じて、より詳細な原因解明が期待されます。



