ナガミヒナゲシは毒?危険?ネットの言説を専門家がやんわり否定
ナガミヒナゲシは毒?危険?ネットの言説を専門家が否定

道路沿いなどで鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる「ナガミヒナゲシ」という植物について、インターネット上では毒や危険性を警告する情報が多く見られる。しかし、専門家は過剰に心配する必要はないと指摘している。

触ったら大丈夫?専門家の見解

植物図鑑の編集部には「触ってしまったが、大丈夫でしょうか。毒があると聞いたので」という問い合わせが寄せられたという。この情報を受けて、東京大学の塚谷裕一教授(植物学)は情報源を調査した。その結果、ナガミヒナゲシは外来生物法に基づき栽培などが禁止されている「特定外来生物」や、環境省が注意を呼びかける「生態系被害防止外来種リスト」にも指定されていないことが分かった。

しかし、SNSではナガミヒナゲシの危険性を警告する情報が多く拡散されている。首都圏のある大学のX公式アカウントでは「触れたらあかん」とつぶやき、素手で触るとかぶれたり皮膚がただれたりする危険性を示唆していた。また、繁殖力が強く周辺の植物に影響を与える恐れがあるとして、駆除法を広報する自治体や、そうした動きを伝える報道もある。

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塚谷教授はこれらの言説について次のように説明する。「イチジクやセロリでもかぶれる人はかぶれますから、絶対大丈夫という植物はそもそもない。普通の雑草でかぶれない人は、これにもかぶれないと思う。他の植物を駆逐することもないでしょう」

ナガミヒナゲシは、もともと地中海沿岸原産の植物で、日本では1960年代に確認されて以降、全国に広がった。繁殖力は確かに強いが、他の植物を完全に駆逐するほどの影響力はないとされる。また、毒性については、ケシ科の植物であるためアルカロイドを含む可能性はあるが、触れた程度で重篤な症状を引き起こすことは稀だという。

注意すべき点と正しい知識

とはいえ、敏感肌の人やアレルギー体質の人は、触れるとかぶれる可能性があるため、素手で触るのは避けた方が良い。また、誤って口にすると吐き気などを引き起こす可能性があるため、子どもやペットが口にしないよう注意が必要だ。しかし、一般的な雑草と同様の注意を払えば、過度に恐れる必要はないと専門家は言う。

このように、ナガミヒナゲシに関するネット上の情報はやや過剰な面がある。正しい知識を持ち、必要以上に怖がらず、適切に対処することが重要だ。

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