日本の幸福度が61位に後退、SNSの影響が若者に影を落とす
国連と英オックスフォード大学などは3月19日、2026年版の「世界幸福度報告書」を発表しました。この報告書によると、日本の幸福度は前年の55位から順位を落とし、61位に低下しました。一方、フィンランドは9年連続で1位を維持し、世界で最も幸福な国としての地位を固めています。
SNSの過剰使用が若者の幸福度に悪影響
報告書は、一部の国において交流サイト(SNS)の過剰な使用が、若者の幸福度低下の一因となっている可能性を指摘しています。特に米国、カナダ、オーストラリア、西欧諸国では、25歳未満の若者の幸福度が20年前と比較して低下していることが明らかになりました。
興味深いことに、調査対象となった147カ国・地域の半数以上では、若者の幸福度が向上しています。しかし、先進国を中心とした地域では、デジタル環境の変化が心理的な負担を増大させていると分析されています。
世界の幸福度ランキングの概要
幸福度ランキングは、各国の自己評価による生活満足度を基に順位付けされ、1人当たりの国内総生産(GDP)や健康寿命などの要素も併せて分析されています。2026年版の上位国は以下の通りです。
- 1位:フィンランド(9年連続)
- 2位:アイスランド
- 3位:デンマーク
- 4位:コスタリカ(中米)
その他の主要国では、米国が23位、中国が65位となっています。最下位はアフガニスタンでした。
若者のSNS規制を巡る動き
SNSが若者の幸福度に与える影響への懸念から、各国では規制強化の動きが進んでいます。例えば、オーストラリアは昨年12月、国家レベルで初めて16歳未満のSNS利用を禁止する法律を施行しました。この措置は、デジタル環境が青少年の心身の健康に及ぼす潜在的なリスクに対処することを目的としています。
日本の幸福度低下について、専門家は社会の高齢化や経済的不安に加え、デジタル技術の急速な普及が人間関係や精神面に与える影響も無視できないと指摘しています。今後の課題として、バランスの取れたテクノロジー利用と社会的支援の充実が求められています。



