米20州超がEPAを提訴 温室効果ガスの「危険性認定」取り消しを不当と主張
米20州超がEPA提訴 温室効果ガス認定取り消しを不当と主張

米国で20州以上が環境保護局を提訴 温室効果ガス認定取り消しを不当と主張

米国において、20を超える州および首都ワシントンが、環境保護局(EPA)を相手取って連邦高裁に提訴した。この訴訟は、オバマ政権時代に科学的に認められた温室効果ガスの「危険性認定」が取り消されたことを不当とするもので、気候変動対策を巡る政治的対立が新たな局面を迎えている。

提訴の背景と詳細

2026年3月19日、ニューヨーク州をはじめとする東部州や西部カリフォルニア州、東部マサチューセッツ州など、野党民主党が優勢な州が中心となって提訴に踏み切った。訴訟では、EPAが温室効果ガスが人の健康を害するとの認定を取り消した決定を違法と主張し、トランプ政権による自動車の排ガス規制廃止の取り消しも併せて求めている。

ニューヨーク州のジェームズ司法長官は声明で、「全米の地域社会が気候災害による被害に苦しんでいる中、政権は国民を支援する代わりに現実を否定する道を選んだ」と非難した。この発言は、気候変動問題への取り組みを巡る民主党と共和党の対立を鮮明に示している。

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トランプ政権の対応と主張

トランプ大統領は、気候変動問題を「史上最大の詐欺」と主張し、2026年2月に危険性認定の取り消しを発表した際、「この認定が気候変動対策の法的根拠となっていたため、米国史上最大の規制緩和だ」と誇示した。この動きは、環境規制の見直しを進める共和党政権の方針を反映しており、産業界への配慮を優先する姿勢がうかがえる。

訴訟の影響と今後の展開

今回の提訴は、気候変動対策を巡る法的闘争の一環として注目される。EPAの認定取り消しが覆されるかどうかは、今後の裁判の行方次第だが、これにより米国の環境政策が大きく揺らぐ可能性がある。また、自動車産業を中心とした規制緩和の動きが、環境保護団体や民主党系州からの反発を招き、政治的な緊張が高まっている。

訴訟の結果は、国際的な気候変動対策にも影響を及ぼす可能性があり、米国内だけでなく、世界の環境政策の方向性を左右する重要なケースとなる見込みだ。関係者は、法廷での議論を注視しながら、気候変動問題への対応を模索している。

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