トキ絶滅危惧分類が1B類に引き下げ 佐渡で野生下抱卵を初確認
トキ絶滅危惧1B類に 佐渡で野生下抱卵初確認

トキの絶滅危惧分類が1B類に引き下げ 生息数増加で評価改善

環境省は3月17日、絶滅の恐れがある生物をまとめた改訂版レッドリストを公表した。この中で、特別天然記念物であるトキの分類が、絶滅危惧種に変わりはないものの、生息数の増加傾向を受けて「ごく近い将来に絶滅する危険性が高い」1A類から1B類に引き下げられた。

野生トキの復活への道のり

環境省によると、野生のトキは1981年に佐渡島で最後の5羽が捕獲されたが、すべて死んで絶滅したとされる。その後、1999年に中国から贈呈された2羽のトキで人工繁殖に成功し、2008年から佐渡島内での放鳥が開始された。

現在では、2025年末時点で野生下のトキは推定473羽まで増加しており、この回復傾向が今回の分類引き下げの主な要因となった。

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佐渡で今季初の野生下抱卵を確認

環境省は同時に、新潟県佐渡市内で3月16日に今季初となる野生下のトキの抱卵を確認したと発表した。佐渡自然保護官事務所の報告によると、同日午前6時頃、高さ約19メートルの樹上の巣で、ペアのトキが座り込む様子が観察され、抱卵と判断された。

このペアは2020年生まれの雄と野生下生まれの雌で、2月下旬から一緒に行動する姿が継続的に観察されてきた。環境省は同日現在、このペアを含む3組の営巣を確認しているとしている。

トキ保護の現状と今後の課題

トキの生息環境の整備が進められる中、今回の分類引き下げは保護活動の一定の成果を示すものと言える。しかし、絶滅危惧種であることには変わりなく、継続的なモニタリングと保護対策が必要とされている。

佐渡島では、トキが自然の中で繁殖し、定着するための環境づくりが進められており、今回確認された抱卵はその成果の一端を示すものだ。専門家は、今後も生息数の安定した増加と遺伝的多様性の確保が重要な課題だと指摘している。

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