前橋テルサ、3度目の公募も不調で解体決定 2026年度中に着手へ
群馬県前橋市所有の複合施設「前橋テルサ」(千代田町)が、活用を目指した3回目の事業提案公募が不調に終わり、解体される見通しとなった。市は11日、公募の審査結果を発表し、優先交渉権者の採択はなかったと明らかにした。これを受け、市は2026年度中に解体に着手する方針を固めた。
公募審査で最低基準点に達せず
市によると、今回の公募には4社が応募し、うち資格審査を2社、1次審査を1社が通過した。この1社を対象に今月5日に行われた最終の2次審査では、専門家ら8人で構成する審査委員会が採点を行ったが、提案が最低基準点に達しなかった。これにより、優先交渉権者の選定は見送られた。
前橋テルサは1992年にオープンした地上12階、地下1階の施設で、延べ床面積は約1万4500平方メートル。ホテルやスポーツジム、飲食店などが入居していたが、2023年に閉館した。市は2022年と2023年にも民間事業提案を公募したが、いずれも不調に終わっており、3回目の今回の提案が不採択となった場合、解体する方針を示していた。
跡地は一時的に広場として活用
解体後の跡地については、中心市街地の再開発に伴い、近くの前橋中央イベント広場が利用できなくなる間、代替の広場として使用される予定だ。しかし、その後の具体的な活用策は現時点で決まっておらず、市は今後の検討を進めるとしている。
この決定は、地域のランドマークであった施設の命運を大きく左右するもので、市民からは複雑な反応が寄せられている。市関係者は「民間活力を活用した再生を目指したが、残念ながら実現しなかった。跡地の有効活用に向けて、引き続き検討を重ねたい」とコメントした。
前橋テルサの解体は、地域の都市計画や経済活動に影響を与える可能性があり、今後の動向が注目される。市は詳細なスケジュールや費用について、今後明らかにしていく方針だ。



