大分県別府市にあるJR日豊線の踏切で、1日に発生した特急列車と電動車いすの衝突事故で、運転士が緊急停止を求める信号を見落としていたことが、10日までのJR九州への取材で明らかになった。電動車いすに乗っていた84歳の女性は自らの力で線路外に避難し、無事だった。
事故の概要
事故は1日午後3時55分ごろ、別府大学駅と別府駅の間にある、警報機と遮断機が設置された踏切で発生した。大分発博多行きの特急ソニック42号(7両編成)が、踏切内に進入した電動車いすと接触した。
信号見落としの経緯
JR九州によると、線路外の非常ボタンが押されたため、踏切の手前約400メートルと約30メートルの2カ所で信号が点滅していた。さらに、指令室からも無線で近くを走行する列車に対して注意喚起が行われていた。しかし、運転士はこれらの信号を見落とし、そのまま踏切に進入したという。
事故後、運転士は緊急停止したが、既に電動車いすと接触していた。幸いにも女性は自力で逃げ出し、けがはなかった。同社は国土交通省九州運輸局に報告し、再発防止策を検討している。
今後の対応
JR九州は、運転士の教育訓練を徹底するとともに、信号システムの点検を強化する方針。別府署も詳しい事故原因を調査している。



