トラック積載の重機が高さ制限ガードに衝突、事故多発で和歌山県警が緊急対応
法令で定められた車両の高さを超えてトラックに積まれた重機が、事故防止用の高さ制限ガードに衝突する事故が、和歌山県内で相次いで発生している。特に阪和自動車道の高架橋と和歌山市の市道が交差する地点近くでは、死亡事故につながる危険性も指摘されており、和歌山県警や西日本高速道路(NEXCO西日本)が注意を呼びかけている。
事故多発地点とその背景
事故が多発しているのは、和歌山インターチェンジ(IC)南約300メートルの地点に設置された東西2か所の高さ制限ガードである。これらのガードは高さ3・8メートルに設定されており、2024年12月から2026年1月までの間に、トラックに載せられた重機が衝突する事故が少なくとも10件発生した。一部の車両はガードに擦り傷を残したまま走り去った可能性もあるという。
事故の背景には、現場近くの阪和道で行われている大規模な更新工事が関係している。工事用足場の設置により、高架下の空間の高さが従来の5・1メートルから4・2メートルに変更された。これにより、法令で定める高さ原則3・8メートルを超えた車両が高架橋と衝突するリスクが高まったため、2024年11月に鉄製のガードが設置された。しかし、その後も高さ制限を超えた車両による事故が続いている。
事故の詳細と危険性
事故を起こしたトラックのほとんどはパワーショベルを積載しており、積載物が車両後方に落下して後続車と接触する事例も報告されている。このような事態は死亡事故につながる恐れがあり、今後も工事前まで高架下を通っていた高さ制限を超えた車両が通行することで、同様の事故が発生する可能性が懸念されている。
啓発活動と今後の対策
今月10日には、和歌山東署の署員やNEXCO西日本和歌山高速道路事務所の職員らが、建設機械をレンタルする企業を訪問し、事故の多発を周知するチラシを配布するなどの啓発活動を行った。今後は、県や県警のホームページでの広報に加え、業界団体への協力要請も計画されている。
和歌山東署の松浦友範交通課長は「重大事故の発生も懸念される。高さ制限は普通車の場合、基本的に3・8メートルであることを把握していただき、運行前に必ず高さの計測を行うようお願いしたい」と強調している。この呼びかけは、ドライバーや関係企業に対して安全運転の徹底を促す重要なメッセージとして位置づけられている。
この問題は、交通規制の遵守と工事現場周辺の安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしており、地域住民や事業者への継続的な注意喚起が求められている。



