空自機滑走路逸脱事故、車輪出し忘れの原因は着陸10分前の計画変更で「失念」
空自機滑走路逸脱、車輪出し忘れは計画変更で「失念」

空自機滑走路逸脱事故、車輪出し忘れの原因が明らかに

新潟空港(新潟市東区)で昨年9月に発生した航空自衛隊機の滑走路逸脱事故を巡り、航空自衛隊が6日に公表した調査結果によると、機長が着陸時に必要な車輪を出す指示を怠ったことが直接的な原因とされた。森田雄博航空幕僚長は同日の臨時記者会見で「新潟空港および周辺住民、利用者にご迷惑をおかけした」と陳謝した。

事故の直接原因は車輪出し忘れ

空自の調査によると、事故の直接的な原因は、車輪を出さずに胴体着陸したことと特定された。機長は本来必要な車輪を出す指示を怠り、車輪を出す操作を行う副操縦士も必要な確認手順を踏まなかったという。この重大な手順の見落としが、滑走路逸脱という結果を招いた。

着陸10分前の計画変更が背景に

事故に至る経緯では、機長が着陸の約10分前に訓練計画を変更していたことが判明。機長も副操縦士も速度コントロールに集中し、車輪操作について「2人とも失念している状態」が生じたとみられる。空自によると、着陸直前の訓練計画変更は通常行われない手順であり、離陸前に準備した通りに訓練を実施することが基本とされている。

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仮に計画変更を行う場合でも、全搭乗員に変更内容について十分な説明を行うことが必要だと指摘されている。今回の事故では、この基本的な手順が遵守されなかったことが、重大な見落としにつながったと考えられる。

再発防止策を策定

空自は再発防止策として、以下の3点に重点的に取り組むことを表明した:

  • 基本手順の確実な実施
  • 適切な訓練管理
  • 安全な運航管理

具体的な対策としては、計画変更時の確実な手順確認や、操縦能力などを考慮した訓練計画の作成・変更に努めるとしている。これらの措置により、同様の事故の発生を防ぐことを目指す。

事故の概要と影響

事故は昨年9月19日午前11時52分頃に発生。空自の救難捜索機「U125A」が滑走路を逸脱し、部品などが散乱した。この影響で滑走路が約4時間閉鎖され、15便が欠航、2便が目的地を変更するなどの混乱が生じた。幸いにも搭乗員5人にけがはなかったが、空港の運営に大きな影響を与えた。

今回の事故調査結果の公表により、航空自衛隊の訓練運営における課題が浮き彫りとなった。安全最優先の運航体制の構築が急務となっている。

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