食べログ評点変更訴訟で最高裁が上告退ける、カカクコムの勝訴確定
最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は、飲食店情報サイト「食べログ」が評点を決めるアルゴリズム(計算手法)を変更したことにより評価が下落し、客足が激減したとして、焼き肉チェーン店の経営会社が食べログ側に損害賠償などを求めた訴訟で、経営会社の上告を退ける決定をした。決定は5日付であり、これにより食べログ側の勝訴が確定した。
一審と二審で判決が分かれる経緯
経営会社の「韓流村」(東京都港区)は、2019年に実施されたアルゴリズム変更により、展開する「KollaBo」の評点が最大で0・45ポイント下落したと主張。一審の東京地裁は、この変更がチェーン店に不利益をもたらし、独占禁止法に違反すると判断し、食べログを運営する「カカクコム」(渋谷区)に3840万円の賠償を命じた。
しかし、二審の東京高裁判決は、アルゴリズムの変更が消費者の感覚とのずれを是正する目的で実施されており、合理性があると判断。一審判決を覆し、食べログ側の逆転勝訴を言い渡した。
最高裁の決定と今後の影響
最高裁は、二審判決を支持する形で経営会社の上告を退けた。この決定により、アルゴリズム変更の正当性が司法によって認められたことになる。飲食店情報サイトの評価システムを巡る訴訟は、デジタルプラットフォームの運営方針と事業者との関係を考える上で重要な判例となり得る。
カカクコム側は、アルゴリズム変更が消費者の信頼性向上を目的とした合理的な措置であると主張しており、今回の勝訴確定でその立場が強化された形だ。一方、韓流村側は敗訴が確定したが、類似の訴訟が今後も発生する可能性は残されている。
