タクシー降車直後の悲劇、2歳女児がはねられ死亡
北海道旭川市で27日午後、タクシーを降りた直後の2歳女児が発車したタクシーにはねられる事故が発生し、女児は搬送先の病院で死亡が確認されました。旭川東署は28日、タクシーを運転していた同所の運転手の女(40)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の両容疑で逮捕しました。
事故の経緯と現場の状況
事故は27日午後5時40分頃、旭川市神楽で発生しました。女児は母親と共にタクシーを降りた直後、発車したタクシーに後方からはねられ、頭を強く打ちました。タクシーはそのまま現場から走り去り、女児は近くの病院に搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。
北海道警察本部の発表によると、母親は降車後に一時的に女児から目を離しており、タクシーが発車した後の路上で女児が倒れているのを発見しました。現場は住宅街に近い道路で、事故当時は夕暮れ時だったとみられています。
運転手の供述と逮捕の経緯
逮捕された運転手の女は、警察の調べに対し「事故に気がつかなかった」と話しているということです。しかし、警察は現場の状況や証言から、運転手が事故を認識しながらそのまま逃走したと判断し、ひき逃げ容疑を適用しました。
過失運転致死容疑では、運転手が安全確認を怠ったことによる過失が問われています。警察は現在、以下の点を中心に詳細な捜査を進めています。
- 運転手の事故当時の注意力と運転状況
- タクシーの速度や発車時の周囲確認の有無
- 母親の監護責任の程度と事故との関連性
地域社会への衝撃と安全対策の課題
この事故は地元の旭川市を中心に大きな衝撃を与えています。幼い命が失われた悲劇は、交通手段の利用時における子どもの安全確保の重要性を改めて浮き彫りにしました。
専門家は、タクシーや自家用車の降車時には以下の点に注意するよう呼びかけています。
- 子どもから目を離さず、手をつなぐなどの物理的保護を徹底する
- 運転手に対して子どもの存在を明確に伝え、安全確認を促す
- 道路への飛び出しを防ぐため、車両が完全に離れるまで待機する
警察は今後、タクシー事業者への安全指導を強化するとともに、ドライバー教育の見直しを検討する方針です。また、この事故を契機に、子どもの交通事故防止に向けた啓発活動を拡大する予定です。



