山口県宇部市のガス漏れ火災、整圧器の不具合が原因と報告
昨年12月に山口県宇部市で発生したガス漏れに伴う火災事故について、山口合同ガス(同県下関市)は、事故原因や再発防止策をまとめ、経済産業相の諮問機関である産業構造審議会の「ガス技術審査ワーキンググループ」の会合で報告しました。報告によると、事故原因はガス管内の圧力を調整する「整圧器」内の不具合とされています。
事故の詳細と被害状況
昨年12月4日、宇部市ではガス漏れに伴う火災などが55件発生し、10人が負傷する事態となりました。これにより、一時的に1万2494件でガスの供給が停止され、他県のガス会社からの応援を受けながら、順次供給が再開されました。この大規模な供給停止は、地域社会に大きな混乱をもたらしました。
整圧器の不具合による圧力異常
事故原因の詳細として、整圧器内の不具合によりメインバルブが異常に開き、各家庭へガスを供給する導管内の圧力が異常に上昇したことが指摘されています。この圧力上昇がガス漏れや火災を引き起こしたと見られています。再発防止策として、山口合同ガスは事故が発生した同型の整圧器6か所を別の型のものと取り換えたことも報告しました。
経済産業省の対応と省令改正の方針
今月19日にオンラインで開かれた会合では、報告を受け、経済産業省ガス安全室が、ガスの圧力が異常に上昇するリスクがある整圧器に対して、リスク防止のための措置を講じることを義務づける省令改正を行う方針を明らかにしました。この措置は、同様の事故の再発を防ぎ、ガス供給の安全性を高めることを目的としています。
今回の事故は、ガスインフラの維持管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。経済産業省とガス会社は、今後も協力して安全対策を強化し、地域住民の安心を確保していくことが求められています。



