東北新幹線分離トラブルで連結器動作異常を確認 安全委が調査継続
運輸安全委員会は2月19日、2025年3月に発生した東北新幹線の走行中分離トラブルに関する調査経過報告を公表しました。このトラブルは事故につながりかねない重大インシデントとして認定されており、車両の連結器を動かすレバーが不規則に分離動作を繰り返していた異常が確認されました。委員会は電気的な問題の可能性を含めて、詳細な調査を継続しています。
連結器の不規則動作と基板誤作動の推定
JR東日本は2025年12月、分離動作が繰り返された異常について、連結器を動かす電気信号を送る制御装置の基板が誤作動したとの推定原因を公表していました。注目すべき点は、東北新幹線が2024年9月にも連結分離を起こしており、その際に使用されていた基板が同一品の使い回しだったことです。この再利用が問題の一因となった可能性が指摘されています。
重大インシデント認定の背景と経緯
安全委員会は、同型車両で半年間に2回も連結分離が発生した事実を重く見て、このトラブルを重大インシデントに認定しました。具体的な経緯によると、東北新幹線「やぶさ・こまち21号」は2025年3月6日、上野―大宮間を走行中に17両編成の7両目と8両目が分離する事態が発生しました。幸いにも、この事故によるけが人は報告されていません。
対策の不十分さと基板再利用の問題
JR東日本は1回目の分離事故後、運転台のスイッチにあった金属片が誤った信号発出の原因だと判断し、対策を講じていました。しかし、基板の電気的異常に関する検討が不十分であったため、問題のある基板の再利用につながってしまいました。この点が、2度目の分離トラブルを招いた要因として調査されています。
現在、運輸安全委員会は連結器の不規則動作の根本原因を解明するため、電気システムの詳細な分析を進めています。今後の調査結果によっては、新幹線車両の連結器制御システム全体の見直しが必要となる可能性も示唆されています。



