北海道旭川市の旭山動物園が1日、夏期の開園初日を迎えた。当初は4月29日の予定だったが、男性職員が妻の遺体を園内の焼却炉で燃やしたなどとして死体損壊容疑で逮捕された事件をめぐる一連の捜査の影響で、開業日を2日延期していた。
午前9時半。門の前で行列をなしていた大勢の人たちが園内に入っていった。東京から5歳の息子と訪れた母親(44)は「事件について複雑な思いはあるが、子どもがすごく楽しみにしていたので、開園してくれてホッとした。職員さん、ありがとうございます。動物たちは何も悪くない」と話した。
福島県からきた男性(47)は「事件のことは気になるが、動物園自体は楽しみたい。子どもが喜ぶ姿を見たい」と語った。園内では、人気のペンギンやアザラシの展示に多くの来園者が足を止め、普段と変わらない光景が広がった。
旭川市は、事件を受けて園内の安全対策を強化する方針を示している。市の担当者は「再発防止に努め、来園者が安心して楽しめる環境を整えたい」とコメントした。一方で、一部の観光客からは「風評被害が心配」との声も聞かれ、地元経済への影響が懸念されている。
旭山動物園は、行動展示で知られる日本有数の動物園で、大型連休中は多くの家族連れでにぎわう。今回の事件で開園が遅れたものの、初日から多くの来園者が訪れ、待ち望んだ夏のシーズンがスタートした。



