殺害された保護司の遺志を継ぐ 滋賀KANAMEPROJECT報告会で仲間が決意新たに
大津市で2024年、保護司の新庄博志さん(当時60歳)が殺害された事件に関連し、新庄さんが主導していた更生支援の取り組み「滋賀KANAMEPROJECT」の事業報告会が2月28日、同市内で開催されました。保護司仲間たちは新庄さんの遺志を継承し、今後も活動を続けていくことを固く誓いました。
プロジェクトの概要と新庄さんの役割
滋賀KANAMEPROJECTは、保護司が「要」となって行政や社会福祉協議会、NPO法人などと連携し、出所者や生きづらさを抱える人々を支援する取り組みです。このプロジェクトは、滋賀県更生保護事業協会の事務局長だった新庄博志さんの発案により、2023年4月に開始されました。新庄さんは、地域社会における更生保護の重要性を強く訴え、多様な関係者を巻き込んだネットワーク構築に尽力していました。
報告会の詳細と参加者の声
報告会には、関係者約50人が参加し、出所者らの悩み相談事業など、3年間で実施した計40件の活動が詳細に報告されました。プロジェクトを中心になって推進している保護司の澤哲男さん(67)は、会場で次のように語りました。「天国から新庄先生の『まだまだやな。もっとできるやろ』という声が聞こえてくるようです。私たちはこの言葉を胸に刻み、これからも再犯のない街づくりに全力で取り組んでいきます」。澤さんの発言は、新庄さんの情熱が今も仲間たちを鼓舞していることを示しています。
事件の背景と今後の展開
新庄博志さんを殺害したとして殺人罪などに問われている無職の飯塚紘平被告(36)の裁判員裁判は、3月2日に大津地裁で判決が言い渡される予定です。飯塚被告は起訴事実を認めており、刑事責任能力の有無や程度が主な争点となっています。この事件は、更生支援に携わる保護司の安全確保や社会の関心を高める契機にもなっています。
滋賀KANAMEPROJECTの活動は、新庄さんの死後も継続され、地域における再犯防止や社会復帰支援の重要な柱として発展を続けています。参加者たちは、新庄さんの理念を忘れず、より包括的な支援体制の構築を目指すことを確認しました。



