ストーカー規制の国際比較 韓国はGPS足輪、米国は感情に関係なく摘発へ
ストーカー規制の国際比較 韓国はGPS足輪、米国は感情に関係なく摘発 (28.03.2026)

池袋の悲劇が突きつけるストーカー対策の国際的課題

2026年3月26日、東京都豊島区のサンシャインシティ内で、女性店員が元交際相手の男に刺されて死亡する事件が発生した。現場周辺は救急車や捜査車両で騒然となり、全国の警察がストーカー被害対応を強化する中での痛ましい出来事となった。この事件は、ストーカー行為に対する法的規制の重要性を改めて浮き彫りにしている。

韓国における先進的な対策の導入

韓国では、従来は軽犯罪として扱われていたストーカー行為を規制する法律が2021年10月に施行された。しかし、2022年9月にはソウルの地下鉄で女性がストーカー加害者に殺害される事件が発生し、法改正が迫られた。現在、韓国では司法が再発の恐れがあると認めた場合、判決前であっても被告にGPS付きの足輪を着用させる「暫定措置」を取ることが可能となっている。

さらに、東亜日報の報道によれば、加害者の位置情報を被害者が受け取ることができる改正法案が昨年12月に可決された。法務部は、加害者の位置を提供するための専用アプリを開発する計画を進めており、技術を駆使した予防策が導入されつつある。

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米国における厳格な摘発方針

米国では、ストーカー行為の摘発において、恋愛感情の有無に関わらず厳格に対処する方針が打ち出されている。従来は、ストーカー事件において加害者と被害者の間に恋愛関係があった場合、法的対応が複雑になるケースも少なくなかった。しかし、2026年を目途に、感情的な背景にかかわらず、ストーカー行為を明確に犯罪として摘発する枠組みが強化される見通しだ。

この方針転換は、ストーカー被害の本質が「嫌がらせ」や「脅迫」にあることを明確にし、被害者の保護を優先する国際的な潮流を反映している。英国などでも同様の調査が進められており、各国で対策の強化が図られている。

日本における現状と今後の課題

日本では、池袋の事件を契機に、ストーカー対策の見直しが急務となっている。警察による摘発件数は増加傾向にあり、相談件数も上昇しているが、事件の予防には至っていないのが実情だ。禁止命令の増加や加害者への治療的アプローチの強化が議論される中、韓国や米国の事例は重要な参考事例となる。

特に、GPS技術を活用した監視システムや、位置情報共有アプリの導入は、日本でも検討に値する対策と言える。一方で、プライバシーとの兼ね合いや、法的整備の必要性といった課題も残されている。

ストーカー規制は、単なる国内問題ではなく、国際的に連携した対応が求められる分野だ。各国の取り組みを比較し、効果的な対策を模索することが、未来の悲劇を防ぐ一歩となるだろう。

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