佐賀県警DNA鑑定不正問題、元職員の起訴で本部長が重く受け止め
佐賀県警察の科学捜査研究所(科捜研)で発覚したDNA型鑑定不正問題を巡り、元職員が虚偽有印公文書作成・同行使と証拠隠滅の罪で起訴された。これを受け、福田英之本部長は定例記者会見で、事件を「重く受け止めている」と表明し、県警組織としての責任を認めた姿勢を示した。
不正鑑定130件と証拠偽造の疑い
問題は昨年9月に表面化し、県警は元科捜研法医第1係主査の冨永剛弘被告(42)が2017年6月から2024年10月にかけて、計130件の鑑定で不正を行っていたと発表した。しかし、佐賀地方検察庁の起訴状によれば、冨永被告は県警が問題を把握した後の2025年1月頃から同年2月7日頃にも、虚偽のガーゼ片を採取袋に入れて保管するなど、証拠偽造を続けていたとされる。
福田本部長の会見での対応
記者会見では、この矛盾点について質問が集中したが、福田本部長は「起訴状記載の事実認定がどのように行われたかは、公判で確認する必要がある」と述べるにとどめ、詳細な説明を避けた。これにより、事件の全容解明には今後の裁判が鍵を握ることが浮き彫りとなった。
この問題は、警察の信頼性に深刻な影響を与える可能性があり、福田本部長は再発防止策の強化を約束した。県警は内部調査を進め、組織全体の透明性向上に努めるとしている。



