前伊東市長の卒業証書偽造疑惑で書類送検 有印私文書偽造・同行使の疑い
静岡県伊東市の田久保真紀・前市長が、東洋大学の卒業証書を偽造し、市議会議長らに提示した疑いで、静岡県警は有印私文書偽造・同行使の疑いで書類送検しました。送検は3月25日付で、検察に対しては「厳重処分」を求める意見が付されています。
学歴詐称疑惑から発覚した偽造行為
田久保氏は、2025年11月に伊東市長選への立候補を表明する際、報道各社に提出した経歴調査票に「東洋大学卒業」と記載していました。しかし、実際には同大学を除籍されており、卒業資格はありませんでした。この学歴詐称疑惑が表面化した後、田久保氏は市議会議長らに対して卒業証書を提示しましたが、静岡県警の調査により、この証書が偽造されたものであると判断されました。
市議会の告発と一連の捜査の経緯
疑惑を調査する市議会の「百条委員会」への出頭や卒業証書の提出を拒否したことから、市議会は田久保氏を告発。これを受けて県警は2月末、地方自治法違反容疑で書類送検していました。今回の有印私文書偽造・同行使容疑での送検は、その後の捜査で卒業証書の偽造が明らかになった結果です。田久保氏は一連の容疑を否認していると伝えられています。
関係者への取材によれば、田久保氏が提示した卒業証書は、本物と見せかけた精巧な偽造文書であった模様です。県警は文書の作成経緯や使用目的について詳細な調査を進めており、今後の検察の判断が注目されます。
地域政治への影響と今後の展開
この事件は、地方自治体の首長を巡る信頼性の問題を浮き彫りにしています。伊東市では市長選挙と並行して疑惑の追及が進み、市政に一定の混乱が生じていました。市民からは透明性と説明責任を求める声が上がっており、今後の司法手続きの行方が地域政治に与える影響が懸念されます。
田久保氏の弁護側の反論や、検察が起訴するかどうかの判断はまだ明らかになっていませんが、書類送検に「厳重処分」の意見が付されたことから、捜査当局が本件を重大視していることが窺えます。地方自治を揺るがすこの疑惑事件は、今後も司法の場で審理が続けられる見通しです。



