橋本五郎氏が語る東日本大震災復興構想会議の内幕 議長・五百旗頭氏との葛藤と官僚主導への懸念
橋本五郎氏が語る復興構想会議の内幕 五百旗頭議長との葛藤

復興構想会議の内幕を橋本五郎氏が明かす

読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏(79)が、東日本大震災後の復興構想会議における経験を詳細に語った。同会議では、議長を務めた五百旗頭氏の運営方針に対し、複数の委員が不信感を募らせていたという。

原発問題と増税議論での対立

2011年4月に始まった会議では、早くも初回から原発問題が争点となった。議長の五百旗頭氏が「原発問題を除いて議論する」と提案したのに対し、特別顧問の梅原猛氏は「文明災」として原発問題を扱うべきだと主張。橋本氏を含む複数の委員もこれに同調し、原発抜きの議論に反対した。

さらに、復興増税を巡っても対立が生じた。橋本氏は「増税ありき」の議論が本末転倒だと指摘。「復興に必要なものをまず議論し、資金不足が明らかになって初めて増税が検討されるべき順序だった」と述べた。しかし、実際には検討部会で委員の知らない間に増税論議が進められ、不信感が深まったという。

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官僚主導への懸念と「仙台国会」提案

橋本氏は会議運営が官僚主導と見られることを強く懸念していた。「議事録を読めば官僚主導ではないとわかるが、報道のされ方によって誤解が生じた」と語る。一方で、自身が提案した「仙台国会」の構想は実現しなかった。被災地の仙台で国会を開催することで、被災者へのメッセージになると主張したが、官房副長官から「機器移動が困難」と反対された。

また、原発事故の「大調査団」結成提案も各省庁の反対で頓挫。橋本氏は「世界の知恵を借りるべきだったが、各省が既存の調査を主張し、政治主導が欠けていた」と振り返る。

議長采配への評価と反省

橋本氏は五百旗頭議長について「民主的な運営で様々な意見を出させてくれた点は感謝している」と評価。一方で、検討部会が先行して議論を進め、本会議が「お飾り」と見られかねない状況には強い不満を抱いていた。

会議は「復興への提言」をまとめた後、11月まで開催されず、橋本氏は「消化不良で中途半端に終わった」と総括。当初の期待に反し、官僚主導と批判される結果となったことを残念がっている。

最後に橋本氏は「議事録を読めば、委員たちがいかに真剣に議論したかがわかる。簡単に『官僚主導』と批判されるのは心外だ」と訴えた。五百旗頭氏については学者として深く尊敬しており、人間的な誠実さも高く評価しているという。

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