保護司殺害事件初公判 妻「飯塚君が犯人だと信じたくない」 息子は厳正処罰求める
保護司殺害初公判 妻「犯人だと信じたくない」 息子は厳正処罰求める

保護司殺害事件の初公判 飯塚被告は起訴事実を認める

大津市で発生した保護司殺害事件において、殺人罪などに問われた無職の飯塚紘平被告(36歳)の裁判員裁判の初公判が17日、大津地裁で開かれた。飯塚被告は起訴事実を認めたが、弁護側は刑事責任能力の有無や程度について争う方針を示した。この事件は、地域社会に大きな衝撃を与え、更生保護の意義を問い直す契機となっている。

妻の悲痛な証言「飯塚君が犯人だと信じたくない」

検察側の証拠調べでは、被害者である新庄博志さん(当時60歳)の妻と息子の調書が読み上げられた。妻は調書の中で、夫について「更生や社会貢献に積極的で、誠実な人だった。家族3人で本当に幸せな日々を送っていた」と振り返り、事件前の平穏な生活を語った。

事件を知らされた時は、血の気が引いて言葉も出なかったという。警察から飯塚被告の逮捕を知らされ、知っている名前だったことに深いショックを受けた。妻は「飯塚君が犯人だと信じたくない複雑な気持ちだった。これまで夫がしてきたことは何だったのか。むなしくなった」と苦しい心情を吐露した。

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遺体の写真を見た際には、「夫は最期まで闘った。逃げずに犯人と向き合ったんだ」と思い至った。さらに、「夫なら刃物を見せても『やめとけ。今ならまだ間に合う。俺がかばってやるから』と言ったと思う。保護司としての使命を全うした」と述べ、新庄さんの献身的な姿勢を称えた。

息子の訴え「恨みではなく厳正な処罰を」

新庄さんの息子は、小学生の頃から保護司として活動する父親の姿を見て育ち、「父のようになりたい」と更生保護のボランティアに参加するようになった。事件後、遺体と対面した際には、深い悲しみと怒りを抑えられなかったという。

それでも、息子は「私自身、更生保護に関わっている。恨みではなく、厳正な処罰を望む。やったことの重大さを受け止めてほしい」と訴えた。この言葉は、被害者家族の苦しみと同時に、司法への信頼と社会正義への期待を反映している。

事件の背景と今後の裁判の行方

この事件は、2024年に新庄さんが自宅で殺害されたことを発端としている。飯塚被告の刑事責任能力が争点となる中、今後の裁判では精神鑑定や証人尋問が行われる見込みだ。地域社会では、更生保護制度の重要性と、保護司の安全確保に関する議論が高まっている。

初公判では、検察側が事件の経緯や証拠を提示し、弁護側は被告の精神状態に焦点を当てた防御を展開する方針を示した。裁判員裁判として、一般市民の参加により、公正な審理が期待される。

この事件は、単なる犯罪事件ではなく、社会の絆や更生の意義を問う深刻な問題として、注目を集め続けている。今後の裁判の推移が、被害者家族や地域社会に与える影響は計り知れない。

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