埼玉栄高のグラウンド横転死亡事故、第三者委員会が調査報告書を公表
さいたま市西区の埼玉栄高等学校のグラウンドで、2024年11月に発生した軽乗用車の横転死亡事故について、学校の運営法人である佐藤栄学園は、2026年2月16日に第三者委員会の調査報告書を公表しました。この事故では、同校の運動部員である男子生徒4人が乗車した車が横転し、助手席にいた17歳の男子生徒が死亡するという痛ましい結果となりました。
生徒による車走行行為、学校側は把握せず
報告書によると、生徒がグラウンドで車を走らせる行為は、事故の約2年前から続いていたことが明らかになりました。具体的には、2022年11月から12月頃に、男子野球部員2人がグラウンド整備用乗用車の無断乗車を始めたとされています。この行為はその後、グラウンドに近い運動部寮に広がり、野球部や男子サッカー部などの生徒約30人が経験していたとのことです。
車両はサッカー部監督らが購入し管理していましたが、ドアは無施錠で、鍵は車内に置かれたままだったと報告書は指摘。学校側はこのような行為を把握しておらず、管理の形骸化が事故の一因となったとしています。
事故当日の状況と再発防止策
事故が起きた2024年11月16日、男子生徒4人は門限を過ぎた午後11時頃に寮を無断で抜け出していたことが判明しました。報告書は、寮の無断外出が常態化していたことや、車などの学校備品の管理が不十分だったことも事故の要因として挙げています。
再発防止策としては、以下の点が提案されました:
- 車の鍵の管理体制の強化
- 寮の外出管理の徹底
- 学校備品の使用ルールの明確化
佐藤栄学園はホームページで、「再発防止に向けて真摯に取り組む」とのコメントを掲載し、今後の改善を約束しています。
この事故は、学校現場における安全管理の重要性を改めて浮き彫りにする事例となりました。第三者委員会の報告書は、関係者への注意喚起とともに、教育機関全体の管理システム見直しの契機となることが期待されます。



