愛知県弥富市の建設部長が官製談合防止法違反容疑で逮捕
愛知県警察は2026年2月12日、弥富市が発注した公共工事の入札に関連する金額を建設業者側に漏らしたとして、同市建設部長の立石隆信容疑者(55)を官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕しました。立石容疑者は容疑を認めているかどうかについては、現時点で明らかにされていません。
3件の公共工事で設計金額を漏洩か
県警捜査2課の調べによると、立石容疑者は弥富市建設部長を務めていた昨年5月から6月にかけて、図書館などが入る公共施設「弥富まちなか交流館」の改修工事を含む3件の工事の入札において、建設業者側に設計金額などの情報を教えた疑いがあります。これにより、業者が予定価格に近い金額で工事を落札し、入札の公正を害したとされています。
弥富まちなか交流館の改修工事情報
弥富まちなか交流館の改修工事の入札は昨年5月に一般競争入札で実施され、3社が参加しました。予定価格(税抜き)は6億5994万円で、市内の会社が6億5400万円で落札しています。この落札金額は予定価格に対して約99%の率となっており、極めて高い水準でした。他の2件の工事については、指名競争入札で行われたとみられていますが、詳細な情報は現在も捜査が続けられています。
業者側も書類送検へ
今回の事件では、立石容疑者だけでなく、情報を受け取ったとされる建設業者側も書類送検される見通しです。官製談合防止法違反は、公務員が入札に関わる情報を業者に漏らすことで、競争を歪める行為を禁止しており、違反した場合には厳しい罰則が科せられます。弥富市では、公共工事の透明性と公正さが大きく問われる事態となっています。
この逮捕は、公共調達における不正防止の重要性を改めて浮き彫りにしました。関係者によれば、立石容疑者は長年にわたり市の建設部門で勤務しており、今回の行為がどのような経緯で行われたのか、さらなる捜査が待たれます。弥富市の今後の対応や、公共工事の入札プロセスへの影響も注目されています。



