脱輪事故で有罪判決の男、執行猶予中に無免許運転容疑で再逮捕
札幌市西区で2023年、走行中の軽乗用車から外れたタイヤが歩行中の女児を直撃した重大事故で有罪判決を受けた男が、執行猶予期間中に無免許運転の疑いで再び逮捕されました。札幌西警察署が2026年2月10日に道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕し、発表したものです。
容疑者は「悪いとわかっていたが運転してしまった」と供述
逮捕されたのは、同区山の手2条2丁目に住む自称・重機オペレーターの若本豊嗣容疑者(52)です。警察の調べに対し、若本容疑者は「悪いとわかっていたが、無免許で運転してしまった」と容疑を認めていると伝えられています。
警察署の発表によりますと、若本容疑者は免許がない状態で、2025年11月28日から12月25日にかけて、札幌市と小樽市の範囲で軽トラックを複数回にわたり運転した疑いが持たれています。情報提供を受けた警察が捜査を進めた結果、無免許での運転事実を確認し、逮捕に至りました。
過去の脱輪事故では懲役3年執行猶予5年の判決
若本容疑者は以前、タイヤを突出させる不正な改造を施した車両を運転し、重大な事故を引き起こしています。2023年に発生したその事故では、走行中に車から外れたタイヤが歩行中の女児を直撃し、深刻な被害をもたらしました。
この事件を受け、札幌地方裁判所は2025年4月、「点検すべき高い注意義務を怠り、漫然と運転した過失は悪質である」として、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡していました。今回の無免許運転は、まさにその執行猶予期間中に発生した行為となります。
被害児童の家族「司法軽視に驚き、適切な処罰を」
脱輪事故の被害に遭った女児の家族は、今回の逮捕を受けて次のようなコメントを発表しました。
「『もう運転しない』と約束していた裁判から1年も経っていないにもかかわらず、再び運転してしまう神経が理解できません。そういう意味で驚いています。司法や行政を軽視する人間に対して、しかるべき対応、処罰がなされることを祈っています」
家族の言葉からは、再犯に対する深い失望と憤りがにじみ出ており、社会全体の交通安全に対する重大な警鐘を鳴らす内容となっています。
この事件は、執行猶予制度の在り方や、交通違反者に対する再発防止策の必要性について、改めて議論を呼び起こす可能性があります。警察は今後も、無免許運転などの危険行為に対する取り締まりを強化していく方針を示しています。



