弥富市建設部長を逮捕 公共工事の予定価格漏洩疑い
愛知県警察は12日、官製談合防止法違反の疑いで、弥富市建設部長の立石隆信容疑者(55)を逮捕しました。同容疑者は、市が発注した公共工事において、業者に対して予定価格を事前に漏らしたとされています。
複合施設リニューアル工事を中心に捜査
捜査関係者によりますと、立石容疑者は弥富市が手掛ける複数の公共工事の入札に関与し、業者に予定価格を漏洩した疑いが持たれています。特に焦点となっているのは、複合施設「弥富まちなか交流館」のリニューアル工事です。
このリニューアル工事の入札は昨年5月に行われ、市内の建設業者3社が参加しました。落札額は6億5400万円に達し、予定価格に対する割合を示す落札率は99.09%という高い数値でした。このような結果から、価格情報が事前に共有されていた可能性が指摘されています。
業者側も書類送検の見込み
愛知県警は、立石容疑者から価格情報を伝えられ、業者間で調整を行っていたとされる複数の建設業者についても、同様の疑いで書類送検する方針を固めています。これにより、官製談合のネットワークが広がっていた実態が浮き彫りになりつつあります。
立石容疑者は市庁舎建設室長補佐や財政課長などの要職を経て、2023年4月から建設部長として市政の中枢を担ってきました。その立場を利用した不正行為が疑われており、市民の信頼を大きく損なう事態となっています。
公共事業の透明性が問われる
今回の逮捕は、地方自治体が発注する公共工事における透明性と公平性に重大な疑問を投げかけています。官製談合は競争原理を歪め、税金の無駄遣いにつながる行為として、厳しい批判が集まっています。
愛知県警は今後、立石容疑者や関係業者への詳細な聴取を進め、漏洩の経緯や影響範囲を明らかにする方針です。弥富市においても、再発防止策の徹底が急務となるでしょう。



