兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で19日、住人の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかった事件で、2人はともに刃物で首を深く刺されたことが致命傷になったと司法解剖で判断されたことが、県警への取材でわかった。
2人の傷は首のほか上半身を中心に複数箇所に及び、身を守ろうとした際についた防御創もあった。現場から凶器は見つかっていないという。
県警は21日、たつの署に80人態勢の捜査本部を置き、何者かが2人を殺害して立ち去ったとみて調べている。
県警によると、現場の民家は2階建てで、澄恵さんは玄関付近で靴を履いていない状態で、千尋さんは1階の廊下で、それぞれ血を流してあおむけに倒れていた。
死亡した2人を最初に見つけたのはたつの署員で、19日午前10時半ごろだった。その約1時間前に千尋さんの知人が「最近連絡が取れない」と町内の交番に届け出たことを受け、安否確認に訪れたときだった。
当時、玄関ドアの鍵はかかっておらず、室内の電気はついていなかった。玄関先には少量の血痕があったという。
一方、千尋さんの生存が最後に確認されたのは13日夕方ごろだ。千尋さんが外出先から帰宅するところで、県警は、その際に千尋さんが澄恵さんと電話で話していたことも確認しているという。
司法解剖でも、2人は13日ごろに死亡したと推定された。県警は当時の2人の行動や現場周辺の状況を引き続き詳しく調べている。



