栃木県上三川町の住宅で14日に女性が殺害された強盗殺人事件は、発生の約1カ月前から周辺で不審車両や不審人物の目撃が相次いでいた。県警がパトロールを強化し、周辺住民も警戒する中で、事件は起きた。防ぐことはできなかったのか。
住民の不安と警戒
現場近くに住む80代の女性は「事件前にはパトカーが本当によく来ていた」と話す。家庭菜園への水やりで朝や夕に外へ出ると、連日のように警戒中のパトカーを見かけたという。多い日は1日3回パトカーを見たと話す人もいる。
事件があった上神主地区は、田畑の中に住宅が点在する人口約170人の集落。高齢者が多く、普段は人の行き来も少ない。
事件前の不審情報
4月8日、事件で殺害された会社役員の富山英子さん(69)宅から約6キロ離れた次男の自宅が窃盗被害に遭った。その後、富山さんの自宅近くで20日には親族が「家の近くでバイクに乗った怪しい人を見た」、22日には「自宅付近を何回も往復する車とバイクがいた」と県警に相談していた。これを受け、下野署員が周辺を連日パトロールしていた。
住民同士の注意喚起
回覧板やSNSで住民同士でも注意を呼びかけていたが、事件を防ぐことはできなかった。住民は「どれだけ警戒しても、限界がある」と無念の声を漏らす。
警察は現在も捜査を続けており、事件の詳細な経緯を解明するとともに、再発防止策を模索している。



