静岡市、南アルプスの希少種ヤマトイワナ保護へ条例案 立ち入り禁止区域を設定
静岡市、ヤマトイワナ保護条例案 立ち入り禁止区域設定

静岡市は、市北部の南アルプスに生息する希少種ヤマトイワナを保護するため、特定の保全区域を設定し、許可なく立ち入ったり捕獲したりした場合に過料を科す条例案を、市議会11月定例会に提出する方針を固めました。関係者への取材で明らかになりました。

条例案の概要

この条例案では、保全区域内への無断立ち入りやヤマトイワナの捕獲を禁止し、違反者には過料が科せられます。また、交雑を防ぐため、区域内でのニッコウイワナや外来種の放流も禁止します。市は2025年4月の施行を目指しています。

ヤマトイワナの現状

ヤマトイワナはイワナ属の淡水魚で、県レッドデータブックでは、ごく近い将来に野生での絶滅危険性が極めて高いとされています。リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う水量減少が個体数に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

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南アルプスを流れる大井川水系の河川は、ヤマトイワナの数少ない生息地として知られています。市は、条例制定により、JR東海や県などと協力して行う保全活動に法的根拠を与えたい考えです。特定の生物保全に特化した条例は県内では珍しい事例です。

交雑問題と保全区域

県内では1975年頃から、ヤマトイワナの生息域にニッコウイワナが盛んに放流され、交雑種の増加が課題となっています。そこで市は、遺伝子分析により交雑の影響が極めて少ない生息域を保全区域に指定します。ユネスコエコパークに登録された地域のうち、葵区の一部を原則立ち入り禁止とします。

市は条例案を有識者による審議会に諮問し、8月下旬にも答申を受けた後、市議会での可決と施行を目指します。

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